「ChatGPTの会話をスクリーンショットしたいけど、やり方がわからない…」
「やり取りが長すぎて、画面全体を一枚の画像に収められない…」
「撮ったスクリーンショットの文字をコピーしたいけど、手入力は面倒…」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
本記事では、PC・スマホ別にChatGPTのスクリーンショットを撮影する基本的な方法から、長い会話を1枚に収める応用テクニック、さらには撮影した画像から文字を抽出する方法まで、網羅的に解説します。
ChatGPTの活用方法を発信する弊社が、普段から実践している効率的な手法のみをご紹介します。
この記事を読めば、あなたもChatGPTのスクリーンショットを自在に活用できるようになるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
【PC・スマホ別】ChatGPTのスクリーンショットを撮る基本の方法
まずは、お使いのデバイスでChatGPTの画面を撮影する最も基本的な方法から見ていきましょう。
PC(Windows・Mac)とスマートフォン(iPhone・Android)では、標準機能で簡単にスクリーンショットを撮ることができます。
それぞれの操作方法を詳しく解説しますので、ご自身の環境に合わせて確認してください。
【PC】Windowsで撮影する3つの方法
Windows PCでスクリーンショットを撮る方法は、主に3つあります。
目的に応じて最適な方法を選びましょう。
一つ目は、キーボードの「PrintScreen」キーを使う方法です。
このキーを押すと、画面全体の情報がクリップボードにコピーされます。
その後、ペイントなどの画像編集ソフトを開き、「貼り付け」をすることで画像として保存できます。
「Alt」キーと「PrintScreen」キーを同時に押すと、現在アクティブになっているウィンドウのみをコピーすることも可能です。
二つ目は、「Windows」+「Shift」+「S」キーを同時に押す方法です。
画面が少し暗くなり、上部にメニューが表示されます。
ここから「四角形の領域切り取り」「フリーフォーム領域切り取り」「ウィンドウの領域切り取り」「全画面表示の領域切り取り」の4つのモードを選択できます。
指定した範囲が自動的にクリップボードにコピーされるため、非常に便利です。
三つ目は、「Snipping Tool」というアプリを使う方法です。
スタートメニューから検索して起動します。
このツールを使えば、好きな範囲を切り取れるだけでなく、遅延撮影(数秒後に撮影する)も可能です。
簡単なペンツールや蛍光ペンも内蔵されているため、撮影した画像にすぐに注釈を加えたい場合に役立ちます。
【PC】Macで撮影する2つの方法
Macでスクリーンショットを撮る方法は、Windowsよりもシンプルで直感的です。
主に2つのショートカットキーを覚えておけば問題ありません。
一つ目は、「command」+「shift」+「3」を同時に押す方法です。
これにより、表示されている画面全体が撮影されます。
撮影されると、デスクトップに画像ファイル(PNG形式)が自動的に保存されます。
操作が非常に簡単なので、画面全体の情報を素早く保存したい場合に最適です。
二つ目は、「command」+「shift」+「4」を同時に押す方法です。
カーソルが十字の形に変わり、ドラッグして好きな範囲を選択して撮影できます。
ChatGPTの特定の回答部分だけを切り抜きたい場合などに非常に便利です。
さらに、この状態でスペースキーを押すと、カーソルがカメラの形に変わります。
その状態で特定のウィンドウをクリックすると、そのウィンドウだけを綺麗に撮影することも可能です。
影付きで撮影されるため、資料などに貼り付ける際に見栄えが良くなります。
撮影した画像は、Windowsと同様にデスクトップに保存されます。
これらのショートカットキーを使いこなすことで、作業効率が格段に向上するでしょう。
こちらはAppleの公式サポートページです。本記事で紹介した方法に加え、画面収録(ビデオ撮影)の手順も記載されています。合わせてご覧ください。 https://support.apple.com/ja-jp/102646

【スマホ】iPhoneで撮影する方法
iPhoneでChatGPTのスクリーンショットを撮る方法は、お使いのモデルによって操作が少し異なります。
Face ID(顔認証)を搭載したモデルの場合は、本体右側の「サイドボタン」と、左側にある「音量を上げるボタン」を同時に押して、すぐに放します。
カシャッというシャッター音と共に画面が撮影され、左下にサムネイルが表示されます。
このサムネイルをタップすると、すぐにトリミングや文字の書き込みといった編集作業を行えます。
Touch ID(指紋認証)とホームボタンがあるモデルの場合は、「サイドボタン」(または本体上部の「トップボタン」)と「ホームボタン」を同時に押して放します。基本的な操作の流れはFace ID搭載モデルと同じです。
撮影したスクリーンショットは、自動的に「写真」アプリ内に保存されます。
「アルバム」タブの中にある「スクリーンショット」という項目にまとめられるため、後から見返すのも簡単です。
日常的に使う機能なので、ぜひ操作方法をマスターしておきましょう。
【スマホ】Androidで撮影する方法
Androidスマートフォンでスクリーンショットを撮る方法は、多くの機種で共通の操作が採用されていますが、一部メーカー独自の方法が設定されていることもあります。
最も一般的な方法は、「電源ボタン」と「音量を下げるボタン」を同時に長押しする方法です。
タイミングは1〜2秒程度で、多くの機種でこの操作に対応しています。
撮影に成功すると、画面にプレビューが表示され、そこから共有や編集の操作に進むことができます。
もう一つの方法として、画面上部から下にスワイプして表示される「クイック設定パネル」から撮影する方法もあります。
パネル内に「スクリーンショット」や「画面キャプチャ」といったアイコンがあれば、それをタップするだけで撮影が可能です。ボタンの同時押しが苦手な方や、片手で操作したい場合に便利です。
撮影した画像は、通常「Googleフォト」や、端末内の「ギャラリー」アプリに保存されます。
「Screenshots」という名前のフォルダが自動で作成され、そこに整理されるのが一般的です。
お使いの機種で操作方法が異なる場合は、設定画面で確認するか、メーカーの公式サイトを参照してください。
こちらはAndroidのスクリーンショット機能に関するGoogleの公式ヘルプです。スクロールキャプチャなど、お使いのバージョンで利用できる機能の確認にご活用ください。合わせてご覧ください。 https://support.google.com/android/answer/9075928?hl=ja
長い会話も1枚に!ChatGPTの画面全体をスクリーンショットする方法
ChatGPTとのやり取りが長くなると、一画面に収まりきらず、何度もスクロールして撮影する必要があり面倒です。
しかし、便利なツールを使えば、スクロールが必要な長いページでも、1枚の画像としてスクリーンショットを撮影できます。
ここでは、PCとスマートフォンそれぞれで、ページ全体を撮影する方法を紹介します。
これらの方法を活用すれば、長い会話の文脈を途切れることなく共有・保存できるようになります。
【PC】Chrome拡張機能「GoFullPage」がおすすめ
PCで長いページのスクリーンショットを撮るなら、Google Chromeの拡張機能である「GoFullPage」が非常に便利です。
多くのユーザーに利用されており、評価も高い定番のツールです。
まずはChromeウェブストアから「GoFullPage」を検索し、お使いのブラウザに追加します。
インストールが完了すると、ブラウザの右上にアイコンが表示されます。
撮影したいChatGPTの会話ページを開き、このアイコンをクリックする(またはショートカットキー「Alt」+「Shift」+「P」を押す)だけで、自動的にページがスクロールされ、ページ全体のキャプチャが作成されます。
撮影が完了すると、新しいタブでプレビューが表示されます。
ここから画像(PNGまたはJPG)やPDF形式でダウンロードすることができます。
操作が非常にシンプルで、誰でも直感的に使えるのが最大の魅力です。
広告表示などもなく、無料で利用できるため、Chromeユーザーであればまず試してみて損はないでしょう。
【PC】その他のブラウザ拡張機能やツール
「GoFullPage」以外にも、ページ全体を撮影できる便利な拡張機能やツールはいくつか存在します。お使いのブラウザや、求める機能によって使い分けるのも良いでしょう。
例えば、「FireShot」は、ChromeだけでなくFirefoxやEdgeなど、幅広いブラウザに対応している人気の拡張機能です。
ページ全体の撮影はもちろん、表示されている部分のみ、選択した範囲のみといった撮影も可能です。
さらに、撮影した画像に直接注釈を加えたり、トリミングしたりする編集機能も備わっています。
無料版でも基本的な機能は十分使えますが、PDFへの保存や高度な編集機能は有料版で提供されています。
また、「Awesome Screenshot & Screen Recorder」も高機能なツールの一つです。
スクリーンショット機能に加えて、画面の動きを録画するスクリーンレコード機能も搭載されています。
撮影後の画像に矢印やテキスト、ぼかしなどを簡単に追加できるため、マニュアル作成などにも活用できます。
これらのツールは、いずれも各ブラウザの公式ストアから簡単に追加できます。
自分の使い方に合ったものを見つけて、作業効率をアップさせましょう。
【スマホ】アプリを使ってページ全体を撮影する
スマートフォンでも、スクロールが必要な長いページを1枚の画像として保存する方法があります。
Androidの一部の機種では、「スクロールスクリーンショット」や「ロングスクリーンショット」と呼ばれる機能が標準で搭載されています。
通常のスクリーンショット(電源ボタン+音量下げるボタン)を撮った直後に、画面に表示される「もっとキャプチャ」や下向き矢印のアイコンをタップします。
すると、自動で画面がスクロールし、好きなところまで撮影範囲を広げることができます。
非常に便利な機能なので、お使いのAndroid端末に搭載されているか一度確認してみましょう。
iPhoneには、残念ながら標準でこの機能がありません。そのため、長いページのスクリーンショットを撮りたい場合は、専用のアプリを利用する必要があります。
例えば、「Tailor – Automatic Screenshot Stitching」というアプリが有名です。
このアプリは、画面が重なるように複数回撮影したスクリーンショットを自動で認識し、1枚の長い画像に繋ぎ合わせてくれます。
操作も簡単で、アプリを起動するだけでカメラロール内のスクリーンショットを自動で検出し、繋ぎ合わせ候補を表示してくれます。
【応用】撮ったスクショを文字起こししてテキスト化する方法
こちらはChatGPTで画像からテキストを抽出する方法について解説した記事です。 合わせてご覧ください。
ChatGPTの回答を画像として保存したのは良いものの、後からその内容をテキストとして使いたくなることがあります。
そんな時、画像を見ながら手で打ち直すのは非常に手間がかかります。
しかし、ChatGPT自身の機能を使えば、スクリーンショット内の文字を簡単にテキスト化できるのです。
ここでは、画像から文字を読み取る方法と、その精度を上げるためのコツを解説します。
この方法を覚えれば、情報の再利用が格段に楽になります。
ChatGPT(GPT-4oなど)に画像を読み込ませるだけ
現在のChatGPT(GPT-4oやそれ以降の高性能なモデル)には、画像を認識して内容を理解する「マルチモーダル機能」が搭載されています。
この機能を利用すれば、文字起こしは驚くほど簡単です。
やり方は、ChatGPTの入力欄にあるクリップのアイコンをクリックし、文字起こしをしたいスクリーンショットの画像ファイルをアップロードするだけです。
そして、「この画像に書かれているテキストを全て書き出してください」のように指示を送ります。
すると、ChatGPTが画像を解析し、認識したテキストを数秒から数十秒で回答してくれます。
この機能は、日本語の認識精度も非常に高く、多少崩れた文字や小さな文字でも正確に読み取ることが可能です。
もはや、文字起こしのために別のOCR(光学的文字認識)ツールを使う必要はありません。
ChatGPTの会話画面で、画像のアップロードからテキスト化まで一連の作業を完結できるため、非常に効率的です。
こちらはChatGPTのマルチモーダル機能を持つGPT-4oについて解説した記事です。 合わせてご覧ください。
文字起こしする際のプロンプト(指示文)例
ChatGPTに文字起こしを依頼する際は、どのような形式でテキスト化してほしいかを具体的に指示する(プロンプトを与える)ことで、より望んだ結果を得やすくなります。
以下に、いくつかのプロンプト例を挙げます。
基本的な文字起こし:
「この画像に含まれているテキストを、一字一句正確に書き出してください。」
「画像に書かれている内容を、そのままテキスト化してください。」
要約や整形を依頼する場合:
「この画像のテキストを読み取って、要点を箇条書きでまとめてください。」
「画像の内容をテキスト化し、誤字脱字があれば修正してください。」
「画像内の会話を、AさんとBさんの対話形式で書き出してください。」
特定の形式を指定する場合:
「画像の内容を、マークダウン形式で整形して出力してください。」
「画像内の表を読み取って、CSV形式で書き出してください。」
このように、単に「書き出して」と指示するだけでなく、目的や用途に合わせてプロンプトを工夫することが、ChatGPTをうまく活用するポイントです。
具体的な指示を与えることで、手直しする手間が省け、作業時間を大幅に短縮できます。
文字起こしの精度を上げるコツ
ChatGPTの文字認識精度は非常に高いですが、いくつかの点を工夫することで、さらにその精度を高めることができます。
もし文字起こしの結果が不正確だった場合は、以下のポイントを見直してみてください。
第一に、元となるスクリーンショットを高画質で撮影することです。
文字がぼやけていたり、解像度が低すぎたりすると、AIも正確に認識することが難しくなります。
PCであれば範囲選択ツールでテキスト部分をくっきりと撮影し、スマホであればピンチアウトで拡大表示してから撮影するなどの工夫が有効です。
第二に、画像のコントラストを明確にすることです。
背景色と文字色の差がはっきりしているほど、認識精度は向上します。
ChatGPTにはダークモードとライトモードがありますが、一般的には白背景に黒文字のライトモードの方が、文字起こしには適しているとされています。
第三に、余計な情報を含めないことです。
文字起こししたいテキスト以外の要素(アイコン、ボタン、他のウィンドウなど)が画像内に多く含まれていると、AIが混乱する原因になります。
必要なテキスト部分だけをトリミングしてからアップロードすると、より正確な結果が期待できます。
これらのコツを意識して、精度の高い文字起こしを実現しましょう。
スクショだけじゃない!ChatGPTの会話を保存するその他の方法
ChatGPTとの会話を保存する方法は、スクリーンショットだけではありません。
用途によっては、これから紹介する方法の方が適している場合もあります。
それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、状況に応じて最適な保存方法を選択できるようになりましょう。
テキストで保存する(コピー&ペースト)
最も手軽で基本的な方法が、マウスでテキストを選択し、コピー&ペーストで保存する方法です。
ChatGPTの回答の右上や左下には、クリップボードにコピーするためのアイコンが表示されることもあり、これをクリックするだけで回答全体を簡単にコピーできます。
この方法の最大のメリットは、テキストデータとして直接保存できる点です。
Wordやメモ帳、Googleドキュメントなどに貼り付ければ、後から編集したり、文章の一部を再利用したりするのが非常に簡単です。
画像ファイルのように容量を気にする必要もありません。
一方で、デメリットとしては、会話の書式(コードブロックの色分けやリストのインデントなど)が崩れてしまう可能性があることです。
また、長い会話を全て保存したい場合は、何度もスクロールしてコピー&ペーストを繰り返す必要があり、少し手間がかかります。
純粋なテキスト情報だけが必要な場合に最適な方法と言えるでしょう。
共有リンクを発行する
ChatGPTには、特定の会話を他の人と共有するためのリンクを生成する機能があります。
この機能を使えば、会話の文脈やフォーマットをそのままの形で、他の人に見せることができます。
共有リンクを作成するには、保存したい会話を開いた状態で、画面の右上あたりにある共有アイコン(上向き矢印の形)をクリックします。
すると、その会話専用のユニークなURLが生成されるので、それをコピーします。
このURLを知っている人なら誰でも、あなたの会話を閲覧することができます。
ただし、リンク先の会話は閲覧専用であり、そこから会話を続けることはできません。
この方法のメリットは、スクリーンショットのように画像が途切れる心配がなく、コードブロックなども含めて完全に再現された状態で共有できる点です。
誰かにアドバイスを求めたり、やり取りの結果を報告したりする際に非常に便利です。
注意点として、共有リンクを作成すると、その会話はOpenAIの審査対象となる可能性があります。
個人情報や機密情報を含む会話は、絶対に共有しないようにしてください。
こちらはChatGPTの共有リンク機能に関するOpenAI公式のFAQページです。仕様やプライバシーに関する注意点が詳しく解説されています。合わせてご覧ください。 https://help.openai.com/en/articles/7925741-chatgpt-shared-links-faq
会話履歴をデータとして書き出す(エクスポート)
これまでの全ての会話履歴を、まとめてバックアップとして保存したい場合は、データのエクスポート機能が便利です。
- ChatGPTの画面左下にある自分のアカウント名をクリックし、「Settings」を開きます。
- 次に「Data controls」の項目にある「Export data」を選択し、確認ボタンを押します。
- リクエストが完了すると、登録しているメールアドレスにダウンロードリンクが送られてきます。
- このリンクから、zip形式で圧縮されたファイルをダウンロードできます。
- ファイルの中には、これまでの全会話履歴が「chat.html」というファイルにまとめられています。
このファイルをブラウザで開けば、過去の会話をいつでも見やすい形で閲覧することが可能です。また、より詳細なデータがJSON形式でも含まれています。
この方法は、定期的なバックアップや、何らかの理由でアカウントが使えなくなった場合に備えてデータを保存しておきたい場合に最適です。
ただし、特定の会話だけを選んでエクスポートすることはできないため、全てのデータを丸ごと保存したい方向けの機能となります。
知らないと危険!ChatGPTのスクショ利用に関する注意点
ChatGPTのスクリーンショットは非常に便利ですが、使い方を誤ると情報漏洩や権利侵害といったトラブルに繋がる可能性があります。
特に、撮影した画像を他者と共有したり、ブログやSNSで公開したりする際には、いくつかの点に注意が必要です。
安全に活用するために、ここで紹介する注意点を必ず守るようにしてください。
こちらは生成AIの企業利用リスクと対策について解説した記事です。 合わせてご覧ください。
機密情報や個人情報は写さない・加工する
最も注意すべき点は、スクリーンショットに機密情報や個人情報が写り込んでしまうことです。
ChatGPTとの会話で、業務上の秘密情報や、自分や他人の氏名、住所、電話番号といった個人情報を入力した場合、それがそのまま画像に残ってしまいます。
また、画面の隅に表示される自分のアカウント名やメールアドレスなども個人情報にあたります。
これらの情報が写り込んだスクリーンショットを安易に外部で公開すると、深刻な情報漏洩に繋がる恐れがあります。
スクリーンショットを撮る際は、まず機密情報や個人情報を入力しないことを徹底しましょう。
もし写り込んでしまった場合は、公開する前に必ず画像編集ソフトなどを使って、該当箇所にぼかしやモザイクを入れたり、黒く塗りつぶしたりする加工を行ってください。
この一手間を惜しまないことが、自分と他人を守る上で非常に重要です。
生成された内容の著作権は誰のもの?
OpenAIの利用規約(2023年3月時点以降)では、ユーザーが入力した内容およびAIが生成した出力内容に関する権利は、法律で許される範囲でユーザーに譲渡されると定められています。
つまり、基本的にはユーザーが著作権を持つと考えて良いでしょう。
しかし、これはあくまでOpenAIの規約上の話です。
各国の法律によっては、AI生成物には著作権が発生しない、あるいは著作権の扱いがまだ明確に定まっていない場合があります。
また、AIが学習データに含まれる既存の著作物を元に、酷似した内容を生成してしまった場合、意図せず第三者の著作権を侵害してしまうリスクもゼロではありません。
スクリーンショットに含まれる生成内容を商用利用する場合や、コンテンツの根幹として利用する場合は、特に注意が必要です。
生成された内容が他者の著作物と類似していないかを確認するなど、慎重な対応が求められます。
法的な解釈はまだ流動的であるため、常に最新の情報を確認し、不安な場合は専門家に相談することをおすすめします。
こちらは日本の文化庁が公開している、AIと著作権に関する考え方をまとめた資料です。法的な解釈について、より詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_01.pdf
スクショ画像をブログやSNSで公開しても良い?
前述した「個人情報のマスキング」と「著作権」の問題に注意すれば、ChatGPTのスクリーンショットをブログやSNSで公開すること自体は、基本的に問題ありません。
面白い回答や便利な使い方を共有する目的で、多くの人がスクリーンショットを公開しています。
ただし、公開する際には、読み手への配慮も忘れないようにしましょう。
例えば、生成された内容が事実であるかのように断定的に紹介すると、誤情報が拡散してしまう可能性があります。
AIの生成物には間違いが含まれる可能性があることを明記したり、「ChatGPTによると」といった一言を添えたりするのが親切です。
また、OpenAIは自社のロゴやブランドの使用に関するガイドラインを定めています。
あたかも自分がOpenAIの公式パートナーであるかのような誤解を与える使い方は禁止されています。
常識の範囲内での「引用」として利用する分には問題ありませんが、ビジネス目的で大々的に利用する際は、一度公式のガイドラインに目を通しておくと安心です。
ChatGPTのスクリーンショットに関するよくある質問
最後に、ChatGPTのスクリーンショットに関して、多くの人が疑問に思う点や、つまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
困ったことがあれば、まずはこちらを参考にしてください。
スクショが途中で切れてしまう場合はどうすればいい?
スクリーンショットを撮った際に、会話の途中で画像が切れてしまうのは、表示されている画面分しか撮影できていないためです。
このような場合は、本記事の「長い会話も1枚に!ChatGPTの画面全体をスクリーンショットする方法」の章で紹介した方法を試してください。
PCの場合は、Google Chromeの拡張機能「GoFullPage」などを使えば、ボタン一つでページ全体を1枚の画像として保存できます。
スマートフォンの場合は、Androidの一部の機種に標準搭載されている「スクロールキャプチャ」機能を利用するか、iPhoneの場合は「Tailor」のような複数の画像を自動で連結してくれるアプリを活用するのがおすすめです。
これらのツールを使えば、どんなに長い会話でも途切れることなく保存・共有できます。
画像のファイルサイズを小さくするには?
ファイルサイズを小さくしたい場合は、まず画像のファイル形式を確認しましょう。
ブログに掲載する場合や、メールで誰かに送る場合、ファイルサイズが大きいと読み込みに時間がかかったり、送信できなかったりすることがあります。
一般的に、写真のような複雑な画像でなければ、PNG形式よりもJPG(JPEG)形式の方がファイルサイズは小さくなる傾向があります。
画像編集ソフトで保存し直す際に、JPG形式を選んでみてください。
それでもまだ大きい場合は、画像圧縮ツールを利用するのが効果的です。
「TinyPNG」や「iLoveIMG」といったオンラインツールを使えば、画質の劣化を最小限に抑えながら、ファイルサイズを大幅に削減することができます。
これらのツールは無料で利用できるものが多いため、ブックマークしておくと便利です。
スクショした画像の整理・管理方法は?
ChatGPTのスクリーンショットを頻繁に撮っていると、画像ファイルがどんどん溜まっていき、後から見つけ出すのが大変になります。
効率的に管理するためには、いくつかのルールを決めておくことが重要です。
一つ目は、ファイル名の付け方を統一することです。
例えば、「20251016_ChatGPT_プロンプトのコツ.png」のように、「日付_サービス名_内容.拡張子」といったルールで名前を付けると、後から検索しやすくなります。
二つ目は、専用のフォルダを作成して分類することです。
「ChatGPT関連」という大きなフォルダを作り、その中に「活用事例」「面白い回答」「エラー画面」といったサブフォルダを作成して画像を振り分けると、目的の画像に素早くアクセスできます。
三つ目は、クラウドストレージを活用することです。
Google DriveやDropbox、OneNoteといったサービスを使えば、複数のデバイスから画像にアクセスできるだけでなく、タグ付けや検索機能も充実しているため、管理がより一層楽になります。
自分に合った方法で、撮影した画像を資産として活用できるように整理しておきましょう。
知らないと危険!ChatGPTの情報漏洩リスクと今すぐできる対策
ChatGPTを毎日の業務で利用しているあなた、その使い方で情報セキュリティは本当に万全ですか?実は、何気なく入力したその情報が、思わぬ形で外部に漏れるリスクを孕んでいるかもしれません。多くの企業がその利便性に注目する一方で、セキュリティの専門家はその危険性に警鐘を鳴らしています。しかし、ご安心ください。OpenAIが公式に提供している設定や、正しい知識を持つことで、そのリスクは大幅に軽減できます。この記事では、ChatGPTに潜む情報漏洩の危険性と、今日から実践できる具体的な対策を、公式情報に基づいて分かりやすく解説します。
【警告】あなたの入力した情報が「AIの学習データ」になっているかもしれない
「この文章を要約して」「このデータで資料を作って」——。もし、このような指示と共に、社外秘の情報や個人情報を含むデータをChatGPTに入力したことがあるなら、注意が必要です。OpenAIのポリシーでは、ユーザーが入力したデータは、原則としてAIモデルの学習や改善のために利用される可能性があるとされています。
これは、あなたの入力した機密情報が、意図せずAIの知識の一部となり、他のユーザーへの回答として生成されてしまう可能性がゼロではないことを意味します。この「情報の意図せぬ流出」が、ビジネスにおいて次のような深刻なリスクを引き起こす可能性があります。
- 企業の機密情報漏洩: 開発中の製品情報や、社外秘の財務データが流出する。
- 顧客情報の流出: 顧客リストや個人を特定できる情報が外部に漏れる。
- コンプライアンス違反: 個人情報保護法などの法令に抵触し、企業の信頼が失墜する。
便利なツールだからと無防備に使っていると、気づかぬうちに、取り返しのつかないセキュリティインシデントを引き起こしてしまうかもしれないのです。
引用元:
OpenAIの利用規約およびプライバシーポリシーでは、ユーザーがAPIサービスを通じて送信したデータはモデルの学習に使用しないと明記されている一方で、ChatGPTやDALL-Eのような非APIサービスを通じて提供されたコンテンツは、サービスの開発および改善のために使用される場合があると記載されています。(OpenAI. “Terms of Use” “Privacy Policy” 2023年)ユーザーはオプトアウト申請を行うことで、自身のデータが学習に使われることを拒否する選択肢も提供されています。
まとめ
企業は労働力不足や業務効率化の課題を抱える中で、生成AIの活用がDX推進や業務改善の切り札として注目されています。
しかし、実際には「どこから手を付ければいいかわからない」「社内にAIリテラシーを持つ人材がいない」といった理由で、導入のハードルが高いと感じる企業も少なくありません。
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