「WindowsのタスクバーにCopilotアイコンが追加されたけど、使わないから消したい」
「Copilotの機能を完全に止めて、無効化する方法はないの?」
「いっそのこと、WindowsからCopilotを削除してしまいたい」
こういった悩みや疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
Windows Copilotは便利なAIアシスタントですが、不要な方にとっては画面領域を占有したり、誤って起動したりする原因にもなります。
本記事では、単純にアイコンを非表示にする簡単な方法から、グループポリシーやレジストリを使った完全な無効化、さらにはPowerShellを使った削除(アンインストール)手順まで、Windows Copilotを無効化する様々な方法を解説します。
PCの利用状況やスキルレベルに合わせて、最適な方法をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
一番簡単!タスクバーからCopilotアイコンを非表示にする方法
まずは、Windows Copilotの機能を停止させるのではなく、単純にタスクバーからアイコンを消して目立たなくする「非表示」の方法を紹介します。
この方法が最も簡単で、システムへの影響もありません。
Copilotを使わないけれど、複雑な設定はしたくないという方に最適です。
Windows 11とWindows 10で手順が少し異なるため、それぞれ解説します。
【Windows 11】「設定」からタスクバーの項目を変更する
Windows 11では、OSの「設定」メニューから簡単にCopilotアイコンの表示・非表示を切り替えられます。
まず、タスクバーの何もないところを右クリックし、「タスクバーの設定」を選択します。
もしくは、「スタート」メニューから「設定」(歯車アイコン)を開き、左側のメニューで「個人用設定」を選び、次に「タスクバー」をクリックします。
「タスクバー項目」というセクションの中に「Copilot」という項目があります。
この右側にあるトグルスイッチをクリックして「オフ」にしてください。
これだけの操作で、タスクバーからCopilotのアイコンがすぐに非表示になります。
Copilotの機能自体はOS内に残っていますが、意図せずクリックしてしまうことはなくなるでしょう。
いつでもこのスイッチを「オン」に戻すことができます。 より簡単な方法として、タスクバーのCopilotアイコンを直接右クリックし、「タスクバーからピン留めを外す」を選択することでも非表示にできます。
【Windows 10】タスクバーを右クリックして非表示にする
Windows 10の場合、Windows 11よりもさらに簡単な手順で非表示にできます。
タスクバーの何もない領域を右クリックしてください。
コンテキストメニューが表示されますので、その中から「Copilot の表示ボタン」(または「Copilot(プレビュー)の表示ボタン」)という項目を探します。
この項目の左側にチェックマークが付いているはずです。
この項目をクリックしてチェックマークを外してください。
操作はこれだけで完了です。
タスクバーの右端(通知領域の近く)にあったCopilotアイコンが消えます。
再度表示させたい場合は、同じ操作でチェックマークを付け直すだけです。
Windows 11の方法と同様に、これはあくまでアイコンを隠すだけの操作であり、Copilotの機能が無効化されたわけではありません。
Copilotの機能を完全に無効化する設定(中~上級者向け)
タスクバーからアイコンを非表示にするだけでは不十分で、Copilotの機能そのものをシステムレベルで停止させたい、無効化したいと考える方もいるでしょう。
特に、ショートカットキー(Windowsキー + Cキー)で起動するのも防ぎたい場合には、これから紹介する方法が必要です。
ただし、これらの方法はWindowsのシステム設定を直接変更するため、PCの操作に慣れた中級者以上向けの手順となります。
OSのエディションによって使用できるツールが異なります。
AIツールを利用する際には、情報漏洩リスクやハルシネーションなどの利用上の注意点を理解しておくことが重要です。 ChatGPTなどの生成AIを利用する上でのリスクや課題について、こちらの記事で詳しく解説しています。 合わせてご覧ください。
グループポリシーエディターで無効化する(Pro/Enterprise版)
Windows 11/10のPro版またはEnterprise版(法人向けエディション)を使用している場合、グループポリシーエディターを使って安全にCopilotを無効化できます。
まず、「Windowsキー + Rキー」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
入力欄に gpedit.msc と入力し、Enterキーを押します。
ローカル グループ ポリシー エディターが起動します。
左側のペインで、「ユーザーの構成」 > 「管理用テンプレート」 > 「Windows コンポーネント」 > 「Windows Copilot」の順にツリーを展開していきます。
(OSのバージョンにより「コンピューターの構成」配下にある場合や、コンポーネント名が単に「Copilot」の場合もあります)
右側に表示された設定項目の中から、「Windows Copilot をオフにする」という項目を見つけてダブルクリックします。
新しいウィンドウが開いたら、左上にある「有効」のラジオボタンを選択し、「適用」ボタン、次に「OK」ボタンをクリックします。
設定を反映させるために、PCを再起動してください。
これでCopilotは完全に無効化され、タスクバーのアイコンだけでなく、ショートカットキーでも起動しなくなります。
こちらはWindows Copilotの管理(グループポリシー設定を含む)に関するMicrosoft公式の技術ドキュメントです。合わせてご覧ください。 https://learn.microsoft.com/en-us/windows/client-management/manage-windows-copilot
レジストリエディターで無効化する(Home版対応)
Windows 11/10のHome版ではグループポリシーエディターが使えないため、代わりにレジストリエディターを使用します。
この方法は、操作を誤るとWindowsが正常に起動しなくなる危険性があるため、細心の注意を払って実行してください。
自信がない場合は、前述の「非表示」の方法に留めておくことを強く推奨します。
「Windowsキー + Rキー」で「ファイル名を指定して実行」を開き、regedit と入力してEnterキーを押します。
レジストリ エディターが起動したら、上部のアドレスバーに以下のパスをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows
左側のペインで「Windows」キーを右クリックし、「新規」 > 「キー」を選択します。
新しいキーの名前を WindowsCopilot と入力してEnterキーを押します。
次に、今作成した WindowsCopilot キーを選択した状態で、右側の何もない領域を右クリックし、「新規」 > 「DWORD (32 ビット) 値」を選択します。
新しい値の名前を TurnOffWindowsCopilot と入力します。
最後に、作成した TurnOffWindowsCopilot をダブルクリックし、「値のデータ」を 0 から 1 に変更して「OK」をクリックします。
レジストリ エディターを閉じ、PCを再起動すると設定が反映されます。
こちらはレジストリ編集を含むCopilotの無効化について議論されているMicrosoftの公式Q&Aページです。合わせてご覧ください。 https://learn.microsoft.com/en-us/answers/questions/3919178/how-do-i-disable-copilot
CopilotをWindowsから完全に削除(アンインストール)する方法
Copilotを単に無効化するだけでなく、アプリケーション自体をWindowsから削除(アンインストール)したいと考える方もいるかもしれません。
この操作はMicrosoftによって公式にサポートされているわけではなく、システムに予期せぬ問題を引き起こす可能性もゼロではありません。
基本的には非推奨の操作であることを理解した上で、自己責任で実行してください。
多くの場合、無効化までの対応で十分です。
設定の「アプリ」からアンインストールできるか確認する
以前はOSのコア機能扱いで簡単には削除できませんでしたが、現在(2025年時点)では通常のアプリとしてアンインストールできる場合が多くなっています。これが最も安全で標準的な削除方法です。
Windows 11の場合、「スタート」メニューから「設定」を開き、「アプリ」 > 「インストールされているアプリ」をクリックします。 アプリの一覧が表示されるので、検索ボックスに「Copilot」または「Microsoft Copilot」と入力します。
「Microsoft Copilot」といった項目が表示されたら、その右側にある「…」(三点リーダー)をクリックし、「アンインストール」を選択して画面の指示に従います。 また、「スタート」メニューの「すべてのアプリ」一覧から「Copilot」を右クリックし、「アンインストール」を選択できる場合もあります。
PowerShell(コマンド)を使用して削除する手順
上記の「設定」や「スタートメニュー」からアンインストールできない場合、PowerShellというコマンドラインツールを使って削除する方法もあります。
まず、「スタート」ボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell (管理者)」を選択します。
ユーザー アカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」をクリックします。
開いた青い(または黒い)ウィンドウに、以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
Get-AppxPackage -Name “Microsoft.Windows.Shell.Copilot” | Remove-AppxPackage
このコマンドは、Copilotに関連するAppxパッケージ(アプリ本体)をシステムから削除するものです。(注: パッケージ名は環境により Microsoft.Windows.Copilot など異なる場合があります)
特にエラーメッセージが表示されなければ、削除は完了です。
ただし、この方法で削除しても、将来のWindows UpdateによってCopilotが自動的に再インストールされる可能性がある点には注意が必要です。
こちらはPowerShellを含む複数の方法でWindows 11からCopilotアプリを削除する手順を解説した技術記事です。合わせてご覧ください。 https://cloudinfra.net/5-ways-to-remove-copilot-app-from-windows-11/
【要注意】windows copilot の無効化や削除を行う前の確認事項
ここまで、windows copilot の無効化や削除についていくつかの方法を紹介してきましたが、実行する前に確認しておくべき重要な注意点があります。
安易に設定を変更すると、期待通りの結果にならなかったり、最悪の場合PCの動作に問題が出たりする可能性もあります。
それぞれの方法の違いとリスクを正しく理解しましょう。
非表示・無効化・削除の違いと選び方
「非表示」「無効化」「削除」は、似ているようで全く異なる操作です。
「非表示」は、最も安全な方法です。タスクバーのアイコンを隠すだけで、機能は生きています。ショートカットキーでは起動できます。
「使わないけど、システムをいじるのは怖い」という方は、まずこの方法を選びましょう。
「無効化」は、Copilotの機能をシステムレベルで停止させます。アイコンも消え、ショートカットキーでも起動しなくなります。
「Copilotの動作を完全に止めたい」という方向けですが、グループポリシーやレジストリの編集という、ある程度のリスクを伴う操作が必要です。
「削除」は、Copilotのプログラム自体をPCからアンインストールします。
最も強力な方法ですが、システムへの影響が未知数であり、アップデートで復活する可能性もあるため、基本的には推奨されません。
自分の目的とPCスキルに合わせて、最適な方法を選択することが重要です。
レジストリ編集のリスクとバックアップのすすめ
Home版でCopilotを無効化する際に使用するレジストリエディターは、「Windowsの心臓部」とも言える重要な設定情報を管理するツールです。
指示された箇所以外を誤って変更したり、削除したりすると、特定の機能が動かなくなったり、最悪の場合はWindowsが起動しなくなったりする深刻な事態を招く可能性があります。
もしレジストリ編集を行う場合は、必ず作業前にバックアップ(エクスポート)を取るか、システムの復元ポイントを作成しておくことを強く推奨します。
レジストリの操作に少しでも不安がある場合は、無理をせず、タスクバーからの「非表示」設定に留めておくのが賢明です。
こちらはCopilotの無効化手順と、レジストリ編集などがシステムに及ぼす潜在的なリスクについて解説した記事です。合わせてご覧ください。 https://www.securedatarecovery.com/blog/how-to-disable-copilot-windows
Windows Updateで設定がリセットされる(復活する)可能性
無効化や削除を行っても、その設定が永続的であるとは限りません。
Microsoftは、Windows Update(OSの定期更新プログラム)を通じて、OSの機能を最新の状態に保とうとします。
特に大型の機能アップデート(フィーチャーアップデート)が適用された際に、グループポリシーやレジストリで無効化していた設定がリセットされ、Copilotが「復活」する(再び有効になる)可能性があります。
これは、PowerShellで強制的に削除した場合も同様で、OSの修復プロセスの一環として再インストールされることがあります。
もしCopilotが復活した場合は、お手数ですが再度、無効化や非表示の設定を行う必要があります。
こちらはWindows Updateによって意図しない設定変更が行われる問題について議論されているMicrosoftのQ&Aページです。合わせてご覧ください。 https://learn.microsoft.com/en-us/answers/questions/2192170/windows-updates-keep-changing-settings
無効化したCopilotを元に戻す(再表示・有効化)には?
一度、非表示や無効化を行ったCopilotを、やはり使いたくなった場合に元に戻す(再有効化する)方法についても解説します。
基本的には、無効化する際に行った操作を逆の手順で実行するだけです。
削除(アンインストール)した場合の復元は少し手順が異なります。
タスクバーにアイコンを再表示する
最も簡単な「非表示」設定を元に戻す方法です。
Windows 11の場合は、「設定」 > 「個人用設定」 > 「タスクバー」を開き、「Copilot」のトグルスイッチを「オン」に戻します。ピン留めを外しただけの場合は、スタートメニューのアプリ一覧からCopilotを探し、右クリックして「タスクバーにピン留めする」を選択します。
Windows 10の場合は、タスクバーを右クリックし、「Copilot の表示ボタン」の項目をクリックして、チェックマークを付けます。
これだけで、すぐにタスクバーにCopilotのアイコンが再表示され、クリックして使えるようになります。
無効化設定(ポリシー・レジストリ)を元に戻す
グループポリシーやレジストリでCopilotを完全に無効化した場合の復元方法です。
グループポリシーエディター(gpedit.msc)を使った場合は、「Windows Copilot をオフにする」の設定を開き、ラジオボタンを「未構成」または「無効」に変更して「OK」をクリックし、PCを再起動します。
レジストリエディター(regedit)を使った場合は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsCopilot を開きます。
TurnOffWindowsCopilot の値をダブルクリックし、「値のデータ」を 1 から 0 に変更するか、TurnOffWindowsCopilot の値自体、あるいは WindowsCopilot キーごと削除します。
その後、PCを再起動すればCopilotが再び有効になります。
削除後に再インストールする方法
PowerShellや「設定」からCopilotをアンインストールした場合、標準的な復元方法はMicrosoft Storeから再インストールすることです。
Microsoft Store(Windowsの公式アプリストア)を起動し、検索ボックスで「Microsoft Copilot」と検索します。 該当するアプリ(Microsoft Corporationが提供元であることを確認してください)を見つけたら、「入手」または「インストール」ボタンを押します。
インストールが完了すれば、Copilotがシステムに復元されます。 もしストアからインストールできない場合やOSのコアコンポーネントとして削除されていた場合は、Windows UpdateやOSの修復インストールが必要になる可能性もあります。
【補足】WordやExcelなどOfficeアプリのCopilotを無効化する方法
ここまで解説してきたのは、Windows OS自体に統合された「Windows Copilot」の無効化方法です。
しかし、最近ではWord、Excel、PowerPoint、OutlookといったMicrosoft 365(Office)アプリ内にも「Copilot」機能が搭載され始めています。
これらはWindows Copilotとは別物であり、個別に無効化する必要があります。
Windows版とOffice版Copilotの違い
Windows Copilot(タスクバーにあるCopilot)は、OS全体の設定変更、Web検索、ファイルの要約、AIとのチャットなど、PC操作全般を支援する機能です。
一方、Microsoft 365(Office)アプリ内のCopilotは、そのアプリ専用のアシスタントです。
例えば、Wordであれば文章の作成や要約、Excelであればデータの分析やグラフ作成、Outlookであればメールの作成や要約といった、各アプリの作業に特化した機能を提供します。
これらは利用ライセンスも別(通常は法人向けや上位のサブスクリプションが必要)であり、Windows Copilotを無効化しても、Officeアプリ内のCopilotはそのまま動作します。
こちらは組織向けに提供されているCopilot(Windows版とMicrosoft 365版)の違いについて解説したMicrosoft公式ドキュメントです。合わせてご覧ください。 https://learn.microsoft.com/en-us/copilot/microsoft-365/which-copilot-for-your-organization
各アプリ(Word, Excel, PowerPoint)でオフにする手順
Word、Excel、PowerPointでCopilotの機能をオフにする手順は共通です。
まず、対象のアプリ(例: Word)を起動します。
左上の「ファイル」メニューをクリックし、左下の「オプション」を選択します。
「(アプリ名)のオプション」ウィンドウが開くので、左側のメニューから「Copilot」タブ(もしタブがなければ「全般」タブなど)を探します。
「Copilot」タブがある場合、その中に「Copilotを有効にする」といったチェックボックスがありますので、そのチェックを外します。
「OK」をクリックしてオプションウィンドウを閉じ、アプリを一度終了してから再起動すると、設定が反映されます。
Outlookでオフにする手順
メールソフトのOutlookでも、基本的には他のOfficeアプリと同様の手順です。
Outlookを起動し、「ファイル」 > 「オプション」と進みます。
「Outlookのオプション」ウィンドウで、「Copilot」タブまたは「全般」タブなどを確認し、Copilotに関連する有効化のチェックボックスを探してオフにします。
また、メール作成画面のリボン(上部のメニュー)にCopilotボタンが表示されている場合、リボンをカスタマイズする設定からボタン自体を非表示にすることも可能です。
ただし、これはボタンを隠すだけで、機能の無効化とは異なる場合があります。
こちらはWord、Excel、PowerPointなどのMicrosoft 365アプリでCopilotをオフにする手順を解説したMicrosoft公式サポートページです。合わせてご覧ください。 https://support.microsoft.com/en-us/office/turn-off-copilot-in-microsoft-365-apps-bc7e530b-152d-4123-8e78-edc06f8b85f1
Windows Copilotの無効化に関するよくある質問
最後に、Windows Copilotの無効化に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
PCのパフォーマンスへの影響や、会社貸与のPCでの設定変更の可否について解説します。
無効化するとPCの動作は軽くなりますか?
CopilotはAI機能を提供するために、バックグラウンドで一定のシステムリソース(メモリやCPU)を消費しています。
そのため、Copilotを無効化(または削除)することで、その分のリソースが解放され、PCの動作がわずかに軽くなる(パフォーマンスが向上する)可能性はあります。
特に、メモリ搭載量が少ないPCや、CPU性能が低いPCでは、体感できるレベルでの改善が見られるかもしれません。
ただし、最近のPCであればCopilotが消費するリソースは限定的であるため、劇的な速度向上を期待するものではありません。
「PCが重いから」という理由だけで無効化を試みるよりも、まずはタスクマネージャーで他にリソースを消費しているプロセスがないか確認する方が効果的です。
会社(職場)のPCで無効化しても問題ありませんか?
会社から貸与されているPC(業務用PC)の場合、個人の判断でシステム設定を変更することは推奨されません。
特に、グループポリシーやレジストリの編集、PowerShellでのアプリ削除といった操作は、セキュリティポリシー違反となったり、業務に必要な他の機能と競合して問題を引き起こしたりする可能性があります。
会社のPCでは、多くの場合、情報システム部門がCopilotの使用ポリシー(利用可否や設定)をドメインのグループポリシーなどで一括管理しています。
もし業務上Copilotが不要で無効化したい場合は、まず社内の情報システム部門やPCの管理担当者に相談してください。
許可なく設定を変更した場合、トラブル発生時にサポートを受けられなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
特に法人利用においては、セキュリティや情報漏洩に関するリスク管理が必須です。 生成AIを企業で導入する際のリスクと具体的な対策について、こちらの記事で詳しく解説しています。 合わせてご覧ください。
Copilotを消すのは正解?AIを「思考の道具」にする人、「思考停止」する人の違い
Windows Copilotを「不要だ」と感じて消そうとしているあなた、その判断は本当に最善でしょうか?たしかにAIアシスタントを無効化すればPCはスッキリするかもしれません。しかし、使い方を間違えなければ、それは強力な武器にもなります。問題は、私たちがAIに「思考停止」させられるか、AIを「賢く」使いこなすかの分かれ道にいることです。
Copilotは正しく利用すれば、PC操作や業務の強力なアシスタントとなります。 Copilotを使った具体的な業務効率化の活用事例や導入方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。 合わせてご覧ください。
【警告】AIアシスタントはあなたの「考える力」を低下させるかもしれない
「Copilotに聞けばいい」とAIに頼りすぎることは、脳が考える作業をAIに丸投げしてしまう「認知の外部委託(Cognitive Offloading)」と呼ばれる現象を引き起こします。
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの研究では、AIアシスタント(LLM)を使って文章を作成した参加者は、自力で作成した参加者と比較して、脳の認知活動が大幅に低下することが示されました。
この状態が続くと、AIの答えを無条件に受け入れる「自動化バイアス」に陥り、自ら深く考える力や批判的思考力が衰えていく危険性があります。便利なツールに頼るうち、気づかぬ間に「考える力」そのものを失ってしまうのです。
引用元:
Kosmyna, N., et al. “Your Brain on ChatGPT: Accumulation of Cognitive Debt when Using an AI Assistant for Essay Writing Task” (MIT Media Lab, 2025年).
Gerlich, M. “AI Tools in Society: Impacts on Cognitive Offloading and the Future of Critical Thinking” (Societies, 2025年).
【実践】AIを「思考のパートナー」に変える賢い使い方
AIに思考停止させられない「賢い」人々は、AIを「答えを出す機械」ではなく「思考を深めるパートナー」として利用しています。Copilotを消す前に、次のような使い方を試してみてはいかがでしょうか。
使い方①:答えを求めず「要約と整理」をさせる
長い文章や会議の内容をAIに渡し、「最も重要な論点を3つにまとめて」と指示します。AIが出した答えを見る前に、まず自分で考え、AIの要約と自分の考えを比較することで、読解力や要約力が鍛えられます。
使い方②:自分のアイデアの「弱点」を指摘させる
あなたが考えた企画書や提案をAIに提示し、「あなたが優秀な批評家なら、この案の最も重大な欠点を3つ指摘してください」と頼みます。一人では気づけなかった思考の穴を発見し、論理を強化する訓練になります。
使い方③:あえて「別の視点」を要求する
ある問題について、「この問題について、営業部門以外の視点(例:経理部、開発部)で考えられるリスクを挙げてください」と指示します。これにより、多角的な思考を促し、発想の幅を広げるパートナーとして活用できます。
まとめ
Windows Copilotのように、OSにAI機能が標準搭載される時代になりました。しかし、企業にとっては「どう管理すればいいかわからない」「社員が勝手に使い、情報漏洩が心配」といった理由で、かえって悩みの種になっているケースも少なくありません。
実際、セキュリティ懸念からCopilotの機能を一律で無効化するだけでは、業務効率化やDX推進の大きな波に乗り遅れてしまいます。
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しかも、Azure OpenAI Serviceを基盤にしているため、データセキュリティが万全で、OS標準AIのように入力データが外部で学習される心配もありません。
さらに、AIコンサルタントによる手厚い導入サポートがあるため、「Copilotを禁止する以外に、どうAI活用を進めればいいかわからない」という初心者企業でも安心してスタートできます。
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