「生成AIを使って業務を効率化したいけれど、どんなプロンプトを入力すればいいのかわからない」
「画像生成AIで理想のイラストを作りたいのに、呪文の書き方が難しくて挫折してしまった」
このように悩んでいる方は非常に多いのではないでしょうか。
AIの性能は日々進化していますが、その能力を最大限に引き出すためには、適切な指示出し、すなわち「プロンプト」の技術が不可欠です。
しかし、ゼロからプロンプトを考えるのは時間がかかりますし、コツを掴むまでは思った通りの成果物が得られないことも多々あります。
本記事では、ChatGPTや画像生成AIですぐに使える具体的なプロンプト例や、効果的な指示の出し方を網羅的に解説しました。
この記事を読めば、コピペですぐに使えるテンプレートが手に入り、AI活用のレベルが一気に向上するはずです。ぜひ最後までご覧ください。
プロンプト研究所とは?生成AI活用を加速させるデータベース
プロンプト研究所は、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルや、Stable Diffusionなどの画像生成AIに対応した、高品質なプロンプトを集約したデータベースです。
AIを使いこなすためには、モデルごとの特性を理解し、最適な命令文を組み立てる必要がありますが、すべてのユーザーがプロンプトエンジニアのような専門知識を持っているわけではありません。
そこで、誰でも簡単に高度なAI生成が可能になるよう、検証済みのプロンプトを体系化して提供しています。
AIへの指示(プロンプト)の基本的な作り方や、そのまま業務で使える日本語のテンプレート集をこちらの記事で紹介しています。 合わせてご覧ください。
ここでは、プロンプト研究所がどのようなコンテンツを提供しているのか、そして具体的にどのように活用すれば日々の業務や創作活動に役立つのかを解説します。
初心者の方から、すでにAIを活用している中級者の方まで、幅広く役立つ情報源として活用していただけるはずです。
ChatGPTと画像生成AIの両方に対応したプロンプト集
プロンプト研究所の最大の特徴は、テキスト生成AIと画像生成AIの両方のプロンプトを網羅している点にあります。
多くの情報サイトでは、ChatGPTの活用法のみ、あるいは画像生成AIの呪文のみといった形で、情報が分断されていることが少なくありません。
しかし、実際の業務フローでは、ChatGPTでキャッチコピーを考え、そのイメージに合う画像を生成AIで作るといった具合に、両者を組み合わせて使うシーンが増えています。
当研究所では、ChatGPT向けにはビジネス文書の作成、アイデア出し、プログラミング支援など、実務に直結するプロンプトを豊富に取り揃えています。
特に2025年8月の「GPT-5」リリースに加え、最新アップデート版「GPT-5.2」に対応したプロンプトもいち早く検証し、公開しています。 GPT-5.2は簡単な質問には即座に答え、複雑な推論が必要な場合にはじっくり考えてから回答する「思考時間の自動切替」機能がさらに最適化されています。
本文で触れた最新モデルであるGPT-5.2の機能やリリース情報、前モデルとの具体的な違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。 合わせてご覧ください。
そのため、旧来のモデルとは異なる、より簡潔で意図が伝わりやすいプロンプト設計が求められる場合があるのです。
一方、画像生成AI向けには、人物、風景、画風、構図などを細かく指定するための「呪文(タグ)」をカテゴリごとに整理しています。
英語での指定が基本となる画像生成プロンプトにおいて、日本語で検索してすぐに使えるタグを見つけられる機能は、多くのクリエイターから支持されています。
このように、テキストと画像、両軸からのアプローチでAI活用をサポートしています。
プロンプト研究所を活用するメリットと使い方の流れ
プロンプト研究所を活用する最大のメリットは、圧倒的な「時短」と「品質の安定化」です。
通常、AIに意図通りの出力をさせるためには、何度も指示を修正する試行錯誤(プロンプトエンジニアリング)が必要です。
しかし、当研究所で公開されているテンプレートを使用すれば、すでに検証済みの構成で指示を出せるため、一発で合格点に近い回答や画像を得ることができます。
具体的な使い方の流れとしては、まず自分のやりたいタスクに合わせてカテゴリを検索します。
生成AIの導入による生産性向上効果は、公的機関の研究でも証明されています。特にスキルの差を埋める効果については、以下の全米経済研究所のレポートが参考になります。 https://www.nber.org/papers/w31161
例えば、「会議の議事録を要約したい」場合は、ChatGPTカテゴリから議事録要約のテンプレートを探し、指定された箇所に会議のテキストを流し込むだけで完了します。
画像生成であれば、「学校の放課後の風景を描きたい」といったイメージに合わせて、「夕暮れ」「教室」「窓からの光」といった推奨タグを組み合わせ、生成ソフトに入力します。
また、単にコピペして終わりではなく、なぜそのプロンプトが効果的なのかという解説も合わせて読むことをおすすめします。
「役割を与える」「制約条件をつける」といったプロンプトの構造を理解することで、テンプレートを自分流にアレンジする力が身につくからです。
結果として、AIに振り回されるのではなく、AIを自在に操るスキルを習得できるのが、プロンプト研究所を活用する本質的な価値と言えるでしょう。
【初心者向け】そもそもプロンプト(呪文)とは何か
「プロンプト」という言葉を初めて聞く方のために、基礎的な概念を整理しておきましょう。
プロンプトとは、AIに対して人間が入力する「指示」や「命令」のことです。
対話型AIであるChatGPTにおいては、私たちがチャット欄に打ち込む質問文や依頼文そのものを指します。
画像生成AIにおいては、描いてほしい絵の要素を記述した英単語の羅列などを指し、これらは通称「呪文」とも呼ばれます。
AIは非常に優秀ですが、人間の言葉の行間を完全に読み取ることはまだ苦手な部分があります。
そのため、「いい感じの文章を書いて」という曖昧な指示では、AIは何を基準にすれば良いか分からず、ありきたりで質の低い回答しか返せません。
逆に、「30代のビジネスマンに向けた、共感を呼ぶような励ましのメッセージを、200文字以内で書いて」と具体的に指示すれば、AIはその条件に沿った精度の高い回答を出力します。
画像生成の場合も同様で、「可愛い女の子」とだけ入力するよりも、「黒髪のショートカット、青い目、セーラー服、教室の窓際、水彩画風」と詳細に指定することで、頭の中のイメージに近い画像が生成されます。
つまり、プロンプトとはAIという高性能な道具を動かすための「ハンドル」や「設計図」のようなものです。
この設計図の精度が高ければ高いほど、AIは素晴らしい成果物を生み出してくれるのです。
画像生成AIにおけるプロンプト(修飾子)の分類や構造については、学術的な分析も進んでいます。プロンプトの構成要素を理解する上で、こちらの論文が参考になります。 https://arxiv.org/abs/2204.13988
【ChatGPT編】ビジネス・業務効率化に役立つコピペ用プロンプト
ここからは、ChatGPTをビジネスシーンで活用するための具体的なプロンプト事例を紹介します。
特に最新のGPT-5.2などのモデルは推論能力が飛躍的に向上しているため、適切なプロンプトを与えれば、新人アシスタント以上の働きをしてくれます。
コピーアンドペーストして、ご自身の状況に合わせて一部を書き換えるだけで使えるものを厳選しました。
日常的なメール作成から、複雑なデータ分析、プログラミングまで、幅広い業務に対応可能です。
今まで時間がかかっていた作業を一瞬で終わらせ、よりクリエイティブな仕事に時間を使いましょう。
それでは、用途別に見ていきます。
企画・アイデア出しを自動化するプロンプト
新しいプロジェクトの企画や、ブログのネタ出し、商品のネーミングなど、ゼロから何かを生み出す作業は多くのエネルギーを必要とします。
ChatGPTは、こうした「発散型」のタスクが非常に得意です。
自分一人では思いつかないような切り口や、大量のアイデア出しをAIに任せることで、ブレインストーミングの効率が劇的に向上します。
以下は、新商品の企画案を大量に出してもらうためのプロンプト例です。
依頼内容:
あなたは優秀な商品企画担当者です。以下の制約条件に基づき、新商品のアイデアを10個提案してください。
制約条件:
・ターゲット層:20代〜30代の働く女性
・商品ジャンル:オフィスで使えるリラックスグッズ
・価格帯:3,000円〜5,000円
・特徴:デザイン性が高く、SNSでシェアしたくなるようなもの
・出力形式:商品名、商品の概要、ターゲットへの訴求ポイントを表形式で出力
このプロンプトのポイントは、「優秀な商品企画担当者」という役割を与えている点です。
役割を与えることで、AIはその専門家の視点を持って回答を生成しようとします。
また、ターゲットや価格帯などの「制約条件」を明確にすることで、的外れなアイデアが生成されるのを防ぎます。
GPT-5.2などの最新モデルでは、こうした条件をより深く理解し、実現可能性の高い企画を提案してくれるでしょう。
こちらは日本におけるプロンプトの第一人者が考案した「深津式プロンプト」の具体的な仕組みや活用事例について詳しく解説した記事です。 合わせてご覧ください。
文章作成・ブログ執筆・メール作成のテンプレート
文章作成はChatGPTが最も得意とする分野の一つです。
しかし、単に「〇〇について書いて」と頼むだけでは、教科書的で面白みのない文章になりがちです。
読み手の心を動かす文章を書かせるためには、文体や構成、目的を細かく指定することが重要です。
以下は、取引先に謝罪メールを送る際のテンプレートです。
依頼内容:
取引先への納期遅延に関する謝罪メールを作成してください。
条件:
・宛先:株式会社〇〇 山田様
・遅延理由:システムトラブルによるデータ消失
・新しい納期:〇月〇日(当初より3日遅れ)
・トーン:誠心誠意、丁寧かつ深刻さを伝える
・構成:件名、宛名、挨拶、謝罪と経緯、今後の対応、結び
・注意点:言い訳がましくならないようにする
このプロンプトでは、「トーン」や「注意点」を指定しているのが鍵です。
特にビジネスメールでは、相手との関係性や状況に応じた適切な言葉選びが求められます。
「深刻さを伝える」「言い訳がましくない」といった感情やニュアンスに関する指示を含めることで、そのまま送信できるレベルの文面を作成させることができます。
ブログ記事の執筆などでも、「親しみやすい口調で」「専門用語を使わずに」といった指定を加えることで、読者に合わせた記事作成が可能になります。
実際に、生成AIを執筆タスクに使用することで、作業時間が大幅に短縮され、品質も向上したという実証結果が出ています。詳細はこちらの研究をご覧ください。 https://economics.mit.edu/sites/default/files/inline-files/Noy_Zhang_1.pdf
会議の議事録作成・要約を時短する指示の出し方
長時間の会議の内容をまとめたり、録音データの書き起こしを整理したりする作業は、非常に手間がかかります。
ChatGPTを活用すれば、雑多なメモや発言録から、要点を押さえた議事録を瞬時に作成できます。
特に、GPT-5.2のような処理能力の高いモデルでは、長いテキストの文脈を正確に理解し、重要な決定事項とタスクを抽出する精度が高まっています。
以下は、会議のメモから議事録を作成するプロンプトです。
依頼内容:
以下の会議メモをもとに、分かりやすい議事録を作成してください。
入力テキスト:
(ここに会議のメモや書き起こしテキストを貼り付ける)
出力フォーマット:
・会議名:
・日時:
・参加者:
・決定事項(箇条書き):
・持ち越し課題(箇条書き):
・Next Action(誰が、いつまでに、何をやるか):
ポイントは「出力フォーマット」を具体的に指定することです。
AIに自由記述させると、ダラダラとした要約になりがちですが、フォーマットを決めておくことで、必要な情報が一目でわかる構造化された議事録が出力されます。
また、「Next Action」を抽出させることで、会議後のタスク漏れを防ぐ効果も期待できます。
長い文章を要約させる際は、「小学生でもわかるように」「3行で要約して」といった指示を追加するのも有効なテクニックです。
Excel関数やプログラミングコード生成の活用例
ChatGPTは自然言語だけでなく、プログラミング言語やExcelの関数を生成する能力も長けています。
「やりたいことは分かっているのに、具体的な関数名や書き方が思い出せない」という時に、最強のサポーターとなります。
特にGPT-5.2は、コーディングやデータ分析の専門分野での精度が大幅に向上しており、複雑なロジックも理解します。
例えば、Excelで特定の条件に合うデータを抽出したい場合のプロンプト例です。
依頼内容:
Excelで顧客リストを管理しています。A列に「購入日」、B列に「購入金額」が入っています。
「購入日が2025年以降」かつ「購入金額が1万円以上」のデータの個数をカウントする関数を教えてください。
関数の解説も合わせてお願いします。
このように状況を説明するだけで、COUNTIFS関数など適切な回答が得られます。
プログラミングの場合も同様に、「PythonでWebスクレイピングをして、特定のニュースサイトの見出しを取得するコードを書いて。エラー処理も含めて」と指示すれば、実行可能なコードを生成してくれます。
最新モデルでは、「思考時間」を使ってコードのバグを自己検証するような挙動も見られるため、より信頼性の高いコードが得られるようになっています。
開発分野におけるAIの支援効果は著しく、HTTPサーバーの実装タスクにおいて処理速度が50%以上向上した事例も報告されています。 https://arxiv.org/abs/2302.06590
データ分析・表作成を任せる高度なプロンプト
数値データやテキストデータを渡して、分析や表作成を行わせることも可能です。
ChatGPTにデータを読み込ませ、傾向を分析させたり、見やすい表に整形させたりすることで、資料作成の時間を大幅に短縮できます。
2026年1月時点の環境では、ファイルのアップロード機能なども充実しており、CSVファイルなどを直接解析させることも一般的になっています。
以下は、アンケート結果の自由記述を分析させるプロンプトです。
依頼内容:
以下のテキストは、当社のサービスに対する顧客からのアンケート回答です。
この内容を分析し、主な「不満点」と「満足点」を分類してください。
また、その結果を表形式で出力してください。
入力データ:
(アンケートの回答テキストを貼り付け)
出力形式:
| 分類 | 具体的な意見 | 件数(推定) | 改善提案 |
| --- | --- | --- | --- |
| 不満点 | ... | ... | ... |
| 満足点 | ... | ... | ... |
このようにMarkdownの表形式で出力するように指示すれば、そのままExcelやスプレッドシートに貼り付けることができます。
また、「改善提案」という項目を追加することで、単なる集計だけでなく、次のアクションにつながる示唆を得ることができます。
大量のテキストデータからインサイトを抽出する作業は、人間がやると数時間かかりますが、AIなら数秒で完了します。
【画像生成AI編】背景・場所を指定する必須プロンプト(呪文)一覧
続いて、画像生成AIで理想のイラストや写真を作成するためのプロンプト(呪文)について解説します。
画像生成において、キャラクターの造形と同じくらい重要なのが「背景」や「場所」の指定です。
背景が白紙のままだと味気ない画像になりますが、具体的な場所を指定することで、物語性のある魅力的な作品になります。
ここでは、よく使われる背景タグをシチュエーション別に整理しました。
これらはStable DiffusionやMidjourneyなどの主要な画像生成AIで共通して使えることが多い英単語プロンプトです。
作りたいイメージに合わせて、これらの単語を組み合わせて使用してみてください。
学校・教室・体育館などの「学校関連」タグ
学園もののイラストや、青春を感じさせるシーンを作りたい場合に重宝するタグです。
日本の学校特有の風景を出したい場合は、単語選びに少し工夫が必要な場合があります。
- school (学校): 基本となる単語ですが、これだけだと洋風の学校になることも多いです。
- classroom (教室): 机や椅子が並んだ一般的な教室。
- school desk (学習机): 日本の学校のような机を指定したい時に有効です。
- blackboard (黒板): 背景に黒板を配置します。
- corridor / hallway (廊下): 校舎内の廊下。
- gymnasium (体育館): 屋内スポーツをする広い空間。
- schoolyard (校庭): 外の風景を描写したい時に使います。
- rooftop (屋上): アニメや漫画でよくある屋上のシーン。フェンス(fence)と組み合わせると雰囲気が出ます。
これらの単語に加えて、「sunset (夕暮れ)」や「after school (放課後)」といった時間帯を表す単語を組み合わせることで、ノスタルジックな雰囲気を演出することができます。
コンビニ・スーパー・カフェなどの「店舗・施設」タグ
日常的なシーンや、デート中の風景などを描く際に使える店舗や施設のタグです。
背景に小物が細かく書き込まれることで、画面の情報量が増え、クオリティが高く見えます。
- convenience store (コンビニ): 現代的な背景として使いやすいです。棚(shelf)や商品(goods)が背景に並びます。
- supermarket (スーパー): コンビニより広い売り場。
- cafe (カフェ): おしゃれな雰囲気を出したい時に鉄板のタグです。coffee cupなどを添えると良いでしょう。
- restaurant (レストラン): 食事シーンに。
- library (図書館): 本棚(bookshelf)が並ぶ静かな空間。知的なキャラクターと相性が良いです。
- hospital (病院): シリアスなシーンなどで使用されます。
- amusement park (遊園地): 観覧車(ferris wheel)やメリーゴーランドなどのカラフルな背景になります。
店舗の中を描くのか、外観(exterior)を描くのかによってもプロンプトが変わります。「indoors (屋内)」「outdoors (屋外)」とセットで指定すると、AIが迷わずに生成してくれます。
駅・電車・空港・道路などの「交通・インフラ」タグ
移動中や旅のシーン、あるいは都会的な喧騒を表現したい時に使えるタグです。
SFチックな背景や、サイバーパンクな世界観とも相性が良いカテゴリです。
- train station (駅): ホームや改札など。
- train interior (電車内): つり革や座席など、電車の中の風景。
- airport (空港): 広いロビーや飛行機が見える窓辺など。
- street (通り): 一般的な道路。
- crosswalk (横断歩道): 街中のシーンでよく使われます。
- traffic light (信号機): 背景のアクセントになります。
- bridge (橋): 川や海の上にかかる橋。
- tunnel (トンネル): 明暗のコントラストを出したい時に。
「crowd (群衆)」を足すと賑やかな街中に、「nobody (誰もいない)」を足すと静寂な深夜の街といったように、人の有無をコントロールするのもポイントです。
部屋・インテリア・家具を指定する「屋内」タグ
キャラクターの私生活や、リラックスした表情を描きたい時は、部屋の中のシチュエーションが最適です。
どんな部屋にいるかで、そのキャラクターの性格や生活水準まで表現することができます。
- bedroom (寝室): ベッドやサイドテーブルがある部屋。
- living room (リビング): ソファやテレビがあるくつろぎの空間。
- kitchen (キッチン): 料理をする場所。
- messy room (散らかった部屋): 生活感を出したい時に。
- luxury room (豪華な部屋): シャンデリアや高級家具がある部屋。
- japanese style room / tatami (和室/畳): 和風の部屋を指定したい場合。
- curtain (カーテン): 窓際の演出に。
- bookshelf (本棚): 背景を埋めるのに便利です。
光の入り方を指定する「sunlight through window (窓から差し込む日光)」などを加えると、部屋の空気が感じられるような美しいイラストになります。
ファンタジー・SF・サイバーパンクなどの「架空世界」タグ
現実には存在しない世界観を描けるのも、画像生成AIの醍醐味です。
世界観を決定づける強力なタグを入れることで、画面全体のトーンが一気に変わります。
- fantasy (ファンタジー): 剣と魔法の世界のような雰囲気。
- castle (城): 西洋風の城。
- dungeon (ダンジョン): 暗い地下迷宮。
- ruins (廃墟): 崩れた建物、草が生い茂る文明の跡。
- cyberpunk (サイバーパンク): ネオンが輝く近未来的な都市。
- sci-fi (SF): 宇宙船やハイテクな施設。
- steampunk (スチームパンク): 蒸気機関や歯車が特徴的なレトロフューチャー。
- underwater (水中): 海の中の幻想的な風景。
これらのタグは画風にも強く影響します。例えば「cyberpunk」を入れると、色使いが紫やピンクのネオンカラー寄りになる傾向があります。
【画像生成AI編】自然・天候・クオリティを高めるプロンプト(呪文)一覧
背景の場所が決まったら、次は「どのような環境か」「どのようなクオリティで出力するか」を指定するプロンプトを追加します。
これらを入れるかどうかで、AIが生成する画像の完成度は天と地ほどの差が出ます。
いわゆる「高画質化呪文」と呼ばれるものもこのカテゴリに含まれます。
単に場所を指定するだけでなく、その場の空気感や光の演出を加えることで、プロのイラストレーターが描いたような作品に近づけることができます。
必須級のプロンプトを紹介します。
山・海・森・空などの「自然環境」タグ
キャラクターを自然の中に配置することで、開放感や壮大さを表現できます。
風景画を作成したい場合にもこれらのタグがメインとなります。
- blue sky (青空): 爽やかな背景の基本。
- cloud (雲): 雲の形を指定することも可能です(cumulus clouds/入道雲など)。
- ocean / sea (海): 水面を描写します。
- beach (砂浜): 海辺のシーンに。
- mountain (山): 遠景に山を配置。
- forest (森): 木々が生い茂る場所。
- flower field (花畑): 色とりどりの花が一面に咲く風景。
- starry sky (星空): 夜空を描く際に必須です。
「beautiful detailed sky (美しく書き込まれた空)」のように、形容詞を重ねることで、よりドラマチックな背景に仕上げることができます。
晴れ・雨・夕暮れ・四季を指定する「天候・時間」タグ
同じ場所でも、天気や季節が変われば全く違う印象になります。
情景描写を豊かにするために、時間と天候の指定は意識的に行いましょう。
- sunny (晴れ): 明るい光。
- rainy (雨): 濡れた質感や傘が必要なシーン。
- snow (雪): 冬のシーン。
- sunset (夕焼け): オレンジ色の光、影が伸びる。
- night (夜): 暗い背景。
- cherry blossoms (桜): 春を象徴する花。
- autumn leaves (紅葉): 秋の風景。
光の色味をコントロールする意味でも、これらのタグは重要です。夕焼けなら暖色系、夜なら寒色系の色調に自動的に補正されやすくなります。
光の当たり方・画角・エフェクトを指定する「演出」タグ
カメラワークやライティングを指定するプロンプトです。
写真撮影の用語がそのまま使えることが多く、これらを使いこなすと一気にプロっぽい構図になります。
- lighting (ライティング): cinematic lighting (映画のような照明)、natural lighting (自然光)など。
- backlighting (逆光): ドラマチックなシルエットを作る。
- depth of field (被写界深度): 背景をぼかしてキャラクターを目立たせる効果。
- bokeh (ボケ): キラキラしたボケ味。
- looking at viewer (こちらを見ている): 目線をカメラに向ける。
- wide angle (広角): 広い範囲を写す。
- from below / low angle (下から/ローアングル): 煽りの構図。
- from above / high angle (上から/ハイアングル): 俯瞰の構図。
特に「cinematic lighting」や「depth of field」は、画像のチープさを消してリッチな質感にする魔法の言葉としてよく使われます。
高画質・書き込み量を増やす「クオリティアップ」タグ
最後に、AIに対して「全力を出して綺麗に描いてくれ」と命令するためのタグです。
これらはプロンプトの冒頭に入れて、全体的な画質を底上げするために使われます。
とりあえず入れておいて損はないタグたちです。
- masterpiece (傑作): 最も一般的な高品質化タグ。
- best quality (最高品質): こちらも必須級。
- high resolution (高解像度): 解像度を高める。
- 8k wallpaper (8K壁紙): 非常に高精細な画像を要求する。
- extremely detailed (超詳細な): 書き込み量を増やす。
- highly detailed (詳細な): 同上。
- sharp focus (ピントが合っている): ぼやけを防ぐ。
これらのタグを羅列することで、AIは「低画質な落書き」ではなく「鑑賞に堪えうる高品質な作品」を目指して生成処理を行うようになります。
プロンプト研究所流!AIの回答精度を劇的に高めるコツ
ここまで具体的なプロンプト例を紹介してきましたが、さらに一歩進んで、AIからの出力を自在にコントロールするための「コツ」をお伝えします。
AIは単なる検索エンジンではなく、こちらの入力意図を汲み取って確率的に次の言葉やピクセルを予測するシステムです。
その特性を理解した上で指示を出すことが、プロンプト上級者への近道です。
ChatGPTでも画像生成AIでも、共通して言えるのは「曖昧さを排除し、定義を明確にする」ということです。
プロンプト研究所で実践している、精度を高めるためのテクニックを3つ紹介します。
ChatGPTへの指示は「役割」と「条件」を明確にする
ChatGPTに対して最も効果的なのは、「あなたは〇〇です」という役割(ロール)の付与と、出力に対する条件(制約)の提示です。
すでに事例でも紹介しましたが、単に質問を投げるのではなく、プロフェッショナルな人格を演じさせることで、回答の深度が変わります。
例えば、「マーケティングについて教えて」と聞くよりも、「あなたは世界的なマーケティングコンサルタントです。初心者にもわかるように、マーケティングの基礎を3つのポイントに絞って解説してください」と指示する方が、圧倒的に質の高い回答が得られます。
プロンプト設計における原則を守ることで、回答品質が飛躍的に向上することが研究で明らかになっています。26の原則をまとめた以下の論文は、指示出しのバイブルとして一読の価値があります。 https://arxiv.org/abs/2312.16171

また、GPT-5などの高性能モデルは、指示の中に含まれるニュアンスを敏感に察知します。
「#参考情報」として最新のモデル事情を見ると、2025年8月リリースのGPT-5および最新のGPT-5.2では、ユーザーの意図を汲み取る能力が向上していますが、それでも「出力形式」を指定しないと、長文で返ってくるか箇条書きで返ってくるかはAIの気分次第になってしまいます。
「表形式で」「200文字以内で」「JSON形式で」といったフォーマット指定を必ずセットで行う癖をつけましょう。
画像生成は「ネガティブプロンプト」で品質を安定させる
画像生成AIにおいて、描いてほしいものを指定する「ポジティブプロンプト」と同じくらい重要なのが、描いてほしくないものを指定する「ネガティブプロンプト」です。
これを設定しないと、AIは「低画質」や「奇形」、「余計な文字」などを勝手に生成してしまうことがあります。
一般的なネガティブプロンプトの例として以下のようなものがあります。
- worst quality, low quality: 低品質な画像を排除。
- bad anatomy: 崩れた解剖学(体のバランスがおかしいもの)を排除。
- text, watermark: 文字や透かしを排除。
- missing fingers, extra digits: 指の欠損や過剰な本数を排除。
多くの生成ツールでは、ネガティブプロンプト専用の入力欄が用意されています。
ここに「絶対に描かないでほしい要素」を事前に入れておくことで、ガチャのハズレ率を下げ、安定して高品質な画像を生成できるようになります。
思った通りの結果が出ない時の修正・調整テクニック
一度のプロンプト入力で完璧な結果が出ることは稀です。
重要なのは、出力された結果を見て、どのように修正を加えるかという調整力です。
ChatGPTの場合:
回答が抽象的すぎる場合は、「具体例を挙げて」「小学生にもわかる言葉で書き直して」と追加指示を出します。
逆に回答が的外れな場合は、前提条件が伝わっていない可能性があるため、「前提条件:〇〇という状況において」と情報を追加して再生成させます。
GPT-5.2には「Thinking(長考)」モードなどがあり、複雑なタスクではこのモードを指定することで、より論理的な修正案を出してくれる場合があります。
画像生成AIの場合:
特定の要素を強調したい場合は、プロンプトの単語をカッコで囲む(例: (blue eyes:1.2))などの構文を使って重みづけを行います。
また、構図は良いが細部が気に入らない場合は、同じ「シード値(Seed)」を固定したまま、プロンプトの一部だけを変更して微調整を行います。
完全にランダムに生成し直すのではなく、良かった要素を残しつつ改善していくのが、理想の画像に近づく最短ルートです。
プロンプト研究所に関するよくある質問
最後に、プロンプト研究所や生成AIの活用に関して、ユーザーから頻繁に寄せられる質問にお答えします。
AIを取り巻く環境は変化が激しく、ルールや仕様も日々更新されています。
疑問点を解消し、安心してAIを活用していきましょう。
商用利用可能なプロンプトですか?
当記事やプロンプト研究所で紹介している「プロンプト(指示文)」自体には、基本的に著作権は発生しないと考えられています。
したがって、紹介されているプロンプトをそのままコピーして、ご自身の業務や商用作品の生成に使用することは問題ありません。
ただし、生成された「成果物(文章や画像)」の著作権や商用利用の可否については、利用しているAIモデル(ChatGPTのOpenAIや、Midjourney、Stable Diffusionの各モデル)の利用規約に依存します。
例えば、OpenAIの規約では、ユーザーは生成物の所有権を持つとされていますが、無料版と有料版でデータの取り扱いが異なる場合があります。
また、画像生成AIの場合、特定のアーティストや実在の人物の名前をプロンプトに含めて生成した画像は、商用利用においてリスクとなる可能性があります。
プロンプトは自由に利用できますが、最終的な生成物の取り扱いについては、各AIサービスの最新の規約を必ずご確認ください。
日本国内におけるAIと著作権の関係については、文化庁が公表している公式見解を確認しておくことが重要です。ビジネス利用におけるリスク管理として、ぜひご覧ください。 https://www.bunka.go.jp/english/policy/copyright/
スマホからでも利用できますか?
はい、ChatGPTも多くの画像生成AIサービスも、スマートフォンから利用可能です。
ChatGPTには公式アプリがありますし、ブラウザ経由でも問題なく動作します。
画像生成AIについても、Webブラウザ上で動作するサービス(Bing Image CreatorやMidjourneyのWeb版など)を使えば、ハイスペックなPCを持っていなくてもスマホ一つで画像を生成できます。
当研究所で紹介しているプロンプトはテキストデータですので、スマホで記事を開いてコピーし、アプリやサイトの入力欄にペーストするだけで同じように機能します。
移動時間や隙間時間にスマホでプロンプトを試し、生成しておいた素材を後でPCで編集するといった使い方も効率的でおすすめです。
プロンプトをそのまま使っても同じ画像が出ないのはなぜですか?
「記事の通りにプロンプトを入れたのに、全く違う画像が出てきた」という質問はよくあります。
これは画像生成AIの仕様によるもので、主に2つの理由があります。
1つ目は「乱数(シード値)」の影響です。
画像生成AIは、生成のたびにランダムなノイズから画像を作り始めるため、同じプロンプトでも毎回違う結果になります。
全く同じ画像を再現するには、プロンプトだけでなく、生成時に使用された「シード値(Seed)」も一致させる必要があります。
2つ目は「モデル(Checkpoint)」の違いです。
Stable Diffusionなどでは、アニメ調が得意なモデル、実写が得意なモデルなど、ベースとなるAIモデルが無数に存在します。
使用するモデルが異なれば、同じ「girl」という単語でも、出力される絵柄は別物になります。
再現性を高めたい場合は、プロンプトだけでなく、推奨されているモデルや設定値も参考にしながら調整を行ってみてください。
同じAIなのに性能が2倍変わる?研究で判明した「プロンプト格差」の衝撃的実態
「最新のAIを使っているのに、期待したほどのアウトプットが出てこない」
もしそう感じているなら、それはAIの能力不足ではなく、あなたの「指示力(プロンプトエンジニアリング)」に原因があるかもしれません。
実は、同じAIモデルを使用していても、ユーザーの指示の出し方一つで、そのパフォーマンスには劇的な差が生まれることが最新の研究で明らかになっています。
多くのビジネスパーソンは、AIに対して人間と同じような感覚で曖昧な指示を出しがちです。しかし、これがAIのポテンシャルを殺してしまう最大の要因です。
ここでは、科学的なデータをもとに、プロンプトがいかにAIの成果物を左右するか、そしてなぜ多くの人がAIの実力を引き出せていないのかを解説します。
最新の研究によると、AIへの指示の出し方を最適化(プロンプトエンジニアリング)することで、AIの回答精度や問題解決能力が大幅に向上することが実証されています。
具体的には、単に「〇〇について教えて」と問うのではなく、「思考の過程(Chain-of-Thought)」を促したり、出力形式を厳密に指定したりするだけで、AIの推論能力スコアが飛躍的に伸びるケースが確認されています。
思考の過程をAIに例示させることで、複雑な推論タスクの正答率が劇的に向上する「Chain-of-Thought」プロンプティングの基礎理論については、こちらで詳しく解説されています。 https://arxiv.org/abs/2201.11903
ある実験では、プロンプトの記述形式をマークダウンやJSONなどに構造化するだけで、特定のタスクにおけるパフォーマンスが200%も改善したというデータもあります。
つまり、AIというツールは、使い手のリテラシーによって「頼りない新人アルバイト」にもなれば、「超一流の専門コンサルタント」にもなり得るということです。
この「プロンプト格差」は、今後ビジネスの生産性を分ける決定的な要因となっていくでしょう。
しかし、高度なプロンプトを毎回設計し、検証するには、専門的な知識と膨大な試行錯誤の時間が必要になるのもまた事実です。
引用元:
プロンプトエンジニアリングが大規模言語モデル(LLM)のパフォーマンスに与える影響については、多数の研究がなされています。例えば、ArXivに掲載された論文「A Systematic Survey of Prompt Engineering in Large Language Models (2024)」では、タスク固有の指示設計がモデルのパラメーターを変更することなく有効性を拡張することが示されています。また、Medium等で解説される「The Impact of Prompt Formats on LLM Performance」のような実証実験では、プロンプトのフォーマット変更がモデルの出力精度に数倍の影響を与える可能性が指摘されています。
まとめ
生成AIの導入は企業の生産性を大きく向上させる可能性を秘めていますが、その効果を最大化するためには、高度な「プロンプトエンジニアリング」のスキルが欠かせません。
しかし、現場の社員一人ひとりが複雑なプロンプトを習得し、業務ごとに最適な指示を考えるのは、時間的にも教育コスト的にも現実的ではないという課題があります。
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また、Azure OpenAI Serviceを基盤としているため、入力したデータがAIの学習に使われることはなく、企業が求める高度なセキュリティ基準をクリアしています。
さらに、導入後は専門のコンサルタントによるサポートも受けられるため、AI活用が初めての企業でもスムーズに業務への定着を図ることが可能です。
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