議事録AIを導入したいが、コストが高く、多機能ゆえに現場が使いこなせるか不安——ツール選定において、そんな悩みを抱えていませんか?
株式会社NEXT STANDARDSが提供するリアルタイムAIエージェント「DeepNote」は、他社比75%のコストカットを実現し、価格を抑えながらも高性能を誇るプロダクトです。一般ユーザーから教育業界の法人まで幅広く導入され、講義の理解度チェックなど独自の活用が進んでいます。
APIを使わない独自の組み込み技術や、一切の迷いをなくす「ワンタップ設計」、会議の前後・最中までを一貫してサポートする機能性が最大の魅力です。本記事では、同社代表取締役の中尾さんに、開発の原点となった高額なAIツールへの課題感、圧倒的な低コストを実現した裏側、そして教育現場や法人でのユニークな導入実態について伺いました。

“高額な議事録AI”への課題感がプロダクト開発の原点
Q. まずは中尾さんのご経歴と、貴社の事業概要について教えてください。
中尾さん: 新卒でマーシュジャパンに入社した後、PwC有限責任監査法人に入所し、コンプライアンスやアドバイザリー業務を通じて企業支援を行ってきました。その後独立し、現在の株式会社NEXT STANDARDSを立ち上げました。現在は主に2つの事業を展開しています。1つ目は私のバックグラウンドを活かしたコンサルティング事業で、新規事業の開発やマーケティング、営業の支援を行っています。実績として、大手通信会社様やAI企業様、決算領域のコンサルティング企業様などにジョインし、業務を支援しています。2つ目がAIの開発事業です。こちらでは「DeepNote」というリアルタイムAIエージェントを展開しています。このサービスは、単なるメモや議事録を残す記録型のツールではなく、会議の録音前、録音中、そして録音後の3つのフェーズを一貫してサポートする仕組みを持っています。基本的には法人様や一般の消費者の方に向けて提供しています。
Q. DeepNoteを企画・開発された背景には、どのような課題意識があったのでしょうか?
中尾さん: 弊社は「社会に新しい常識を」というビジョンを掲げています。私自身がもともとコンサルティング業界にいたため、大量の議事録作成に非常に苦しめられた経験がありました。この業務を自動化・効率化したいと常々考えていたのです。しかし、世の中にある様々な議事録AIソフトやアプリを比較検討した際、どれも価格が高いという大きな課題に直面しました。この社会課題をクリアできる設計ができないかと考え、弊社のエンジニアとタッグを組んで開発に乗り出したのが出発点です。
会議の前・中・後を網羅する機能と「ワンタップ」へのこだわり
Q. DeepNoteの具体的な機能や、プロダクトの概要について教えていただけますか?
中尾さん: DeepNoteは、録音の前後、そして最中をお客様の支援をするサービスです。具体的には以下の表のような機能を備えています。
| サポートフェーズ | 主な機能とできること |
| 録音前 | AIチャットを活用した過去の議事録データやWeb検索からの内容の振り返り、議論の深掘り、ToDoリストの事前確認 |
| 録音中 | ワンタップ録音開始、録音途中のサマリー生成、論点の細かな整理とキーポイント抽出、専門用語の解説リスト化と意味付与、日中・日英対応のリアルタイム翻訳 |
| 録音後 | 要約メモの生成、PDF・PowerPoint・Word形式での出力、学生や受講生向けに議論の内容を振り返る理解度チェックテストの作成 |
録音前は事前準備としてAIチャットを活用でき、録音中はワンタップで開始するだけでAIのアシスト機能が利用できます。議論の途中で簡単なサマリーを作ったり、話されている論点を細かく整理してキーポイントを抽出してくれます。また、新入社員や新配属の方が議論についていけるよう、専門用語をリスト化して意味を付け加える機能や、日中・日英などが入り混じっても対応できるリアルタイム翻訳機能も搭載しており、リアルタイムでの理解力を大幅に加速させることができます。録音後は要約メモの出力だけでなく、学生や受講生向けに理解度チェックテストを作成でき、記録から記憶までをしっかりサポートします。

Q. ユーザーが利用するUI/UXにおいて、他社の似たプロダクトと比較して工夫されている点はどこでしょうか?
中尾さん: 初期の議事録AIは、UIが複雑で難しいという課題がありました。利用者の立場になれば、スマートフォンでアプリを開いて録音ボタンを押し、それでおしまいという体験が理想形です。しかし他社ツールでは、録音を押した後に言語を選択させられたり、機能が多すぎて設定に時間を取られてしまい、利用者の利便性を妨げていると感じていました。そのため私たちは、録音から要約生成、テスト作成まで全てを「ワンタップ」で完結できる設計に強くこだわりました。また、画面構成も極力シンプルにしています。他社ツールは機能が多すぎて設定や履歴の場所が分かりづらい傾向にありますが、DeepNoteはセッション履歴やAIチャットなど、画面を5つのブロックに限定し、タブの数を最小限に抑えています。誰が使っても直感的に操作でき、絶対に迷わない仕組みにしているのが大きな特徴です。
他社比75%のコスト削減を実現した3つの技術的アプローチ
Q. 価格設定の面で、他社よりも75%ほどコストカットされているとのことですが、その裏側にある技術的な工夫について可能な範囲で教えてください。
中尾さん: 他社ツールと比較して約75%のコストカットを実現し、提供価格も総じて4分の1程度に抑えながら、同等の性能を維持しています。これを実現できた背景には、大きく分けて3つの技術的なアプローチがあります。
| アプローチ | 技術的な工夫・詳細 |
| AIモデルの最適化 | GoogleのGemsなど新たに公開されるオープンソース情報も含め日々吟味し、求める機能に対してコストパフォーマンスが最も高いAIモデルを選定して組み込む |
| 入出力回数の削減 | リアルタイムで文字起こししたテキストデータから直接要約を生成することで、再度音声を読み込んで文字起こしをする二度手間を防ぎ、高額な音声認識コストを削減 |
| 独自の組み込み技術 | パナソニック出身のエンジニアの知見を活かし、一般的なAPI通信に依存せず、モバイルやWebアプリ上でローカルに近い形でAIを動かし、従量課金を抑える仕組みを構築 |
1点目はAIモデルの最適化です。エンジニアが日々最新情報を洗い出し、機能に見合うコストと性能を兼ね備えたモデルを常に吟味しています。2点目は入出力回数の最適化です。通常、他社ツールでは録音中にリアルタイムで文字起こしを行い、要約を作る際にもう一度録音データを読み込ませる二度手間が発生しています。私たちはリアルタイムで文字起こしをしたテキストデータから直接要約を作る設計にすることで、非常にコストのかかる音声認識の作業工程を1つ減らしています。3点目はAPIに依存しない組み込み方の工夫です。弊社のエンジニアが編み出した手法により、APIを使わずともローカル環境のようにAIを動かせる仕組みを構築し、従量課金を最低限に抑えています。これらの工夫により、圧倒的な低コストを実現しました。
教育現場での「理解度テスト」活用とOEMによるBtoBtoC展開
Q. 実際の導入事例についても伺えますでしょうか。どういった企業で活用が進み、どのような成果が上がっているのでしょうか?
中尾さん: 現在、一般消費者向けと法人向けの2つの軸で導入が進んでいます。一般消費者向けでは、サラリーマンやフリーランス、経営者の方々に広くお使いいただいています。様々なチャネルを開拓しており、福利厚生会社のサイト経由での導入や、デジタルコンテンツ販売企業様とタッグを組み、今年(2026年)の6月頃からは家電量販店や携帯ショップでスマートフォンを購入する際に当社のサービスを割安でご利用いただけるような展開も予定しています。
法人向けとしては、サービス提供開始から2ヶ月弱ですが、学習塾や資格取得支援、エンジニア育成などのスクール事業を展開されている企業様から多くのお声がけをいただいています。AIチャットや要約機能を使って講義の準備や記録を行うだけでなく、理解度チェックテストを活用し、受講生の正答率や間違いが多かった箇所を企業様側の管理画面でチェックするような使い方が進んでいます。また、企業様が自社の講師や社員で使うだけでなく、当社のサービスをOEM提供し、企業様のカリキュラムと組み合わせて受講生に提供することで、BtoBtoCの形で企業様にもしっかり利益を取っていただくビジネスモデルを展開しています。
模擬面接や営業支援への応用、そして音声領域の未来へ
Q. 機能が拡張されれば営業の商談などの現場でも活用が進みそうですが、今後の機能拡充の予定はありますか?
中尾さん: 営業支援やカスタマーサービスの領域も視野に入れています。その一環として、もうすぐ「面接モード」という新機能を実装予定です。これはアメリカでVCから資金調達を受けて成長しているサービスから着想を得たものですが、オンライン面接や商談の際に、相手の質問をAIが検知し、それに対する最適な回答を自動生成して画面上にオーバーレイ表示させる機能です。相手からは見えずに回答のサポートを受けられます。実際の面接で不正に使うことはお勧めしませんが、ユーザーの経歴や強みなどの事前情報とWebの検索データを掛け合わせることで、模擬面接の練習用として非常に有効です。この仕組みを応用すれば、営業の商談中の確認事項の提案や、カスタマーサポートでの最適な回答提示などにも活用できると考えています。
Q. 今後の事業展開や展望をどのようにお考えでしょうか?
中尾さん: DeepNoteに関しては、引き続きBtoBtoCのモデルで提供を拡大していきます。スクール事業や携帯事業など、様々な企業様の先にいるお客様にサービスを届けつつ、導入企業様にもしっかり利益を生み出せるWin-Winの仕組みを作ることで、ユーザー数も必然的に増加していくと考えています。
また、株式会社NEXT STANDARDS全体としては、今後AI事業に完全に振り切る方針です。AI事業の最大の魅力は、ベースとなるAIモデルが進化すればするほど、自分たちのサービスの質も自動的に高まっていく点にあります。DeepNoteを足がかりとして市場調査を進め、新たなアプリ開発にも着手します。現在見据えているのは音声認識や音声生成の領域です。自分の声をAIに変えたり、AIに何かを発声させるといった領域は、まだ参入障壁が比較的低く、競合企業も少ないため、そこに注力していきたいと考えています。
Q. 最後に、読者の方へのメッセージをお願いいたします。
中尾さん: 現在ホームページ等で公開しているものは一般消費者向けのサービス設計ですが、法人様向けに会社専用のチューニングを施した形でのご提供や、BtoBtoC領域でのOEM提供も大歓迎です。お問い合わせいただき、業務効率化や増収など「企業として何を実現したいのか」を面談等ですり合わせさせていただければ、それに合わせてDeepNoteをオリジナルAIエージェントとしてカスタマイズしてご提供いたします。法人様の課題解決やビジネス成長に十二分に貢献できる体制が整っておりますので、ぜひお気軽にご相談いただきたいです。
