曖昧な要件を最短2週間で。”実務で回る”AI-UX スプリントの全貌

AIツールやシステムを導入したいが、自社の複雑な業務に適合するかわからず踏み切れない——そんな悩みを抱えていませんか?

株式会社アイスリーデザインが提供する「AI-UXスプリント」は、BtoBエンタープライズ企業を中心に、曖昧な要件を最短2週間でプロトタイプを用いて「議論できる状態」にする革新的なサービスです。独自のAI基盤「Phennec(フェネック)」を活用し、全工程にAIを組み込むことで、圧倒的なスピードと実務に耐えうる深い業務適合度を実現しています。

本記事では、従来のシステム開発における課題や、競合他社との決定的な違い、そして導入企業が抱くリアルな反応と今後の展望について、同社PM・ディレクター部門副部長の平さんに伺いました。

従来のシステム開発の「遅さ」と、バイブコーディングの「業務適合度の低さ」が原点

Q. まずは貴社の事業内容と、平さんの自己紹介をお願いします。

平さん: アイスリーデザインはAI駆動開発やデザインシステム構築などを通して、主に国内のエンタープライズ企業を中心にデジタルシフトを支援しています。私自身は、プロジェクトマネージャーやディレクターが所属する部門の副部長を務めており、自身の担当プロジェクトの推進と、部門マネジメントに従事しています。

Q. 今回の「AI-UX スプリント」のサービス概要と、開発に至った背景を教えてください。

平さん: ターゲットとなるのは、主にBtoB企業における様々な業務のアップデートです。いまだに電話やメール、Excel、書類のアップロードで処理されている受発注業務や、20年来の古い業務システムの刷新、さらには顧客からの問い合わせ対応や従業員体験の向上、書類系の作成・承認フローの見直しなどが対象となります。AIはあくまで手段ですが、AIを活用して早期にプロトタイプを作り、その形で実際に業務が回るかをスピーディーに検証するサービスです。

開発の背景には、従来のアプローチへの課題意識がありました。既存のSI(システムインテグレーション)的なアプローチは、業務理解の精度は高いものの、数億円規模のコストがかかり、ビジネスのスピード感からするとお客様にとって非常に負担が大きいという課題がありました。一方で最近は、ClaudeなどのAIを使って「2日でできた」とSNSで話題になるようなスピード感のあるバイブコーディングと呼ばれるアプローチも登場しています。

しかし業務をシステム化する領域において、AIで素早く作ったものは、複雑な業務パターンに本当に適合しているのか、抜け落ちがないかといった懸念が残ります。実際に「やってみたけれど実務には至らなかった」「UX/UIは優れているが実務的に回らない」という声をよく耳にします。そこで、これまでSI的なアプローチもUXの知見も蓄積してきた我々が、すべての方法にAIを活用し、「圧倒的なスピード」と「高い業務適合度」を両立させることで、お客様のニーズにお応えできると考えました。

Q. PoCやプロトタイプの段階から支援に入られると思いますが、実展開になった場合も貴社がサポートしていくのでしょうか。

平さん: まさにそこが、お客様から期待されているポイントでもあります。PoCを行う目的は、最終的に本番稼働できるシステムを開発し、業務を変革する必要があるからです。プロトタイプを作っただけで頓挫してしまったり、実開発でまた別のベンダーに依頼したりするのではなく、実開発から運用まで一貫してご支援できる体制を整えています。

独自AI基盤「Phennec」とUX知見の掛け合わせが生む、深い業務理解

Q. 競合他社と比較した際、貴社ならではの強みや独自性はどこにあるのでしょうか。

平さん: 大きく3つの強みがあります。1つ目は、BtoCとBtoBの両方で実績がある点です。BtoBのみを行っている企業とは異なり、実際に「使う人がどう感じるか」という体験設計の蓄積があるため、業務システムにおいても非常に強力なアプローチが可能です。

2つ目は、自社開発の独自AI基盤「Phennec」を活用している点です。これはExcelやメールなど、各所に点在している情報をすべてつなぎ合わせて情報を収集できる基盤です。お客様の業務が整理されていなかったり、情報が散在していたりする場合でも、Phennecを使えば他社にはないスピードで情報収集と新しいアウトプットの作成が可能です。この限られたPoCやプロトタイプの期間でそうした活動ができるのは大きな強みです。

3つ目は先ほどお話しした通り、その後の実開発にシームレスにつなげられるという点です。ここも我々が選ばれているポイントだと考えています。

Q. 独自AI基盤などを活用することで、開発速度や品質には具体的にどの程度の差が出るのでしょうか。

平さん: 開発期間のスピードで言えば、通常なら要件定義に半年かかるようなところを、約2.5ヶ月で業務フローを描き、プロトタイプを基に、要件定義を完了するところまで進めることができます。

ただ、お客様側が対応できるスピード感に合わせる必要があったり、期間が予め決まっていたりすることも多いため、「UX/UIのプロトタイプを作る速度」自体は、他社とそこまで大きな差はないかもしれません。決定的に違うのは、その期間内で導き出す「業務理解の深さ」です。システムエンジニアリングのスキルとデザインの力を兼ね備えているからこそ、インプットした情報を網羅的に可視化し、本当に必要な業務フローに落とし込むという難易度の高い要求に、高い精度で応えることができます。

Q. 全工程でAIを活用しているとのことですが、それぞれのフローで具体的にどのようなAIを使用しているのでしょうか。

平さん: 現時点(2026年4月時点)のワークフローとしては、基本的に「Cursor」をベースに組んでいます。そして用途に合わせて、例えば情報収集や要約のフェーズでは「NotebookLM」などを活用しています。

インプットの整理から、業務フローの描画、プロトタイプの作成、検証シナリオの作成、分析、成果の整理まで全工程でAIを活用していますが、私たちが特に注力しているのは前半の「インプットを精度高く網羅できているか」と「検証すべきユースケースや業務フローの特定」です。ここをいかに精度高く、お客様とすり合わせながら進められるかが重要だと考えています。

導入前の「Figmaとの違いが分からない」という壁と、今後の展望

Q. 実際の支援事例として、どのようなプロジェクトが進んでいるのでしょうか。

平さん: あるBtoB企業様において、これまでオフラインで行われていた業務や、非常に古い業務システムの刷新プロジェクトを進めています。単なるシステムのリプレイスではなく、その周辺業務も含めて全体的な見直しを行いたいというご要望があり、そこに対して今回のAI-UX スプリントのプロセスを用いて支援を行っています。

Q. お客様に提案した際、どのような反応や課題がありますか。

平さん: 課題としては、「AIを使ったプロトタイピング」と言われても、従来のFigmaなどを使ったプロトタイプ作成との差分が、体感としてまだ伝わりきっていない点があります。我々の説明がまだ十分でない部分もあるため、そこは今後の課題です。

ただ一方で、「まずは取り組んでみよう」という高い意欲を持っていただけることは非常に多いです。お客様は「AIを使っているから」導入したいわけではなく、あくまで「いかに自社の業務が正しく成り立つか」に関心を持たれています。AIは手段でしかないという本質を皆様感じておられますが、お話しする中で、我々のアプローチがその目的に対して正しい手段であるということは確実にご理解いただけていると感じています。

Q. 今後、領域の拡大やサービスの成長についてどのように描いているか教えてください。

平さん: 今年に入り、AIの技術的な進化とビジネスのニーズがちょうど合致するフェーズに来たと感じており、これから本格的に拡大していける段階にあります。現状では、企業様側に「こういったアプローチがある」という認知がまだ十分でないと感じているため、まずは広く展開して知っていただくことが第一歩です。そして我々としては、このAI-UX スプリントを入り口として、お客様の大規模なシステムリプレイスやシステム構築の中核に深く関わっていきたいと考えています。

アイスリーデザインについて

私たちアイスリーデザインは、Design × AI × Engineering で、日本のITを再起動する、AI駆動のデジタルエンジニアリング企業です。AIをフル活用した開発スタイルで顧客のデジタルプロダクトの開発 & UX/UI支援ならびに顧客のAIトランスフォーメーション(AX)を支援します。

アイスリーデザイン公式サイト:https://www.i3design.jp

AI-UX スプリントについて詳しくはこちら:https://www.i3design.jp/aidd/ai-ux-sprint/

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