【プロンプト解説】Stable Diffusionでメイド服を着た人物の画像を生成する方法

「Stable Diffusionで服装を指定して画像を生成したい」「メイド服を着たキャラクターや人物の画像を生成できるの?」このような疑問を持つ方は少なくないでしょう。

今回PROMPTYでは、Stable Diffusionでメイド服を着た人物の画像を生成できるプロンプトを紹介します。

メイド服のプロンプト

メイド服を着た人物の画像を生成するプロンプトは次の通りです。「maid」の前に様々な単語を加えることで、生成される画像が変化します。

プロンプト 生成される画像
classic maidクラシックメイド
gothic maidゴシック風メイド
French maidフランス風
German maidドイツ風
Military maidミリタリー風
Stewardess maidスチュワーデス
Apron maidエプロン
Japanese maid 日本風
Victorian maid ヴィクトリア
Steampunk maid スチームパンク

Stable Diffusionで服装を指定して画像を生成する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

アニメ風モデルでメイド服を着た画像を生成する

実際にこちらのプロンプトを使って、メイド服を着た人物の画像を生成します。はじめに、アニメ風のモデルを使って画像を生成します。

プロンプト

(masterpiece,best quality:1.4),super fine illustration,shiny skin,detailed skin,an extremely cute and beautiful girl,beautiful face,full body,standing,({メイド服を指定するプロンプト}:1.2)

ネガティブプロンプト

(worst quality,low quality:2),(painting,sketch,flat color),(nsfw,nude,exposed skin,exposed chest,nipples,naked,bare navel),monochrome,grayscale,ugly face,bad face,bad anatomy,deformed eyes,missing fingers,acnes,skin blemishes

モデル: Anything v5

Sampling method:Euler a
Sampling steps:20
Width:512
Height:910
Batch count:1
Batch size:1
CFG Scale:7
Seed:-1
Script:None

生成した画像:

メイド服を着た女性キャラクターの画像が生成されました。「gothic」「Japanese」「apron」は良く特徴が表れていますが、ほかのプロンプトについては似た画像が生成されました。

実写系モデルでメイド服を着た画像を生成する

次に、実写系のモデルを使って、メイド服を着た人物の画像を生成します。

プロンプト

(masterpiece,best quality:1.4),(8k,raw photo,photo realistic:1.2),detailed skin,detailed face,1girl,beautiful face,full body,standing,({メイド服を指定するプロンプト}:1.2)

ネガティブプロンプト

(worst quality,low quality:2),(painting,sketch,flat color),monochrome,grayscale,ugly face,bad face,bad anatomy,deformed eyes,missing fingers,acnes,skin blemishes,nsfw,nude,nipples

モデル:Beautiful Realistic Asians v6

Sampling method:DPM++ 2M Karras
Sampling steps:20
Width:512
Height:910
Batch count:1
Batch size:1
CFG Scale:7
Seed:-1
Script:None

生成した画像:

メイド服にならないプロンプトがいくつか出力されています。しかし、メイド服を着た画像については、アニメ風(Anything)よりも指定したテーマが顕著に画像に反映されています。

このように、モデルによってもプロンプトが画像に反映される感度が異なってきます。

おすすめのLora

よりハイクオリティなメイド服の画像を生成した場合は、Loraを活用しましょう。

Stable DiffusionのLoraとは、「Low-Rank Adaptation」の略で、低コストでAIの追加学習を行い、好みの画像を簡単に出力できるようにするツールです。

Loraで画像を追加学習させることで、Stable Diffusionの生成結果を自分の思った通りのものにコントロールすることが可能となります。

Traditional Maid Dress

Traditional Maid Dress」は、Stable Diffusion 1.5がベースモデルのメイド服に特化したLoraです。今回でいう「classic maid」が生成されます。

出典:CIVITAI

Maid costume

Maid costume」も同様に、Stable Diffusion 1.5がベースモデルのメイド服に特化したLoraです。ゴシック系が多い印象があります。

出典:CIVITAI

まとめ

今回PROMPTYでは、Stable Diffusionを用いてメイド服キャラクターの画像を生成する方法を紹介しました。

様々なメイド服の画像が生成できるプロンプトを紹介し、実際にアニメ風モデルと実写系モデルを使って画像を生成しました。

今回の例を参考に、皆さまもメイド服を始めとして、服装を自由に設定して画像を生成してみてはいかがでしょうか。

~Stable Diffusionで素早く画像生成するには~

Stable Diffusionの画像生成スピードや画像サイズは、グラフィックボード(GPU)の性能によって大きく変わります。

このため、より効率的かつ快適な画像生成を望むユーザーにとって、最適なグラフィックボードの選択が重要となります。

推論処理やLoRAなどの追加学習処理といった大量の計算を効率よく行うためには、12GB以上のVRAMを持つグラフィックボードを選ぶことを強くおすすめします。

2GBや4GBのVRAMを持つグラフィックボードでは、学習プロセスや高解像度の画像生成に支障が出る可能性が高いです。

コスパを重視する方は、RTX 3060を選ぶと良いでしょう。

このグラフィックボードを使えば、Stable Diffusionの画像生成機能を最大限に活用することが可能となります。